「厄払いって、神社に行かないとできないのかな」「自分でも、家でできる方法はないだろうか」。もしかすると、あなたはそんなふうに考えているかもしれません。
厄払いは、神社やお寺にお願いするだけでなく、自分で・家ですることもできます。特別な道具がなくても、塩や水、そして唱える言葉(フレーズ)を使って、いつもの暮らしの中で厄を手放していくことができます。
このページでは、エナジーコンサルタントのわたしが、厄年の基礎知識から、自分でできる厄払いの具体的な手順、そして厄に振り回されないための考え方までを、順を追って整理しました。厄年を「ただ怖いもの」としてではなく、人生の節目として静かに整えていく——そんな視点で読んでいただけたらうれしいです。
厄払いは自分でできる?まず押さえたいこと
「厄払い」と聞くと神社のご祈祷を思い浮かべる方が多いですが、本来の意味はもっとシンプルです。厄払いとは、知らないうちに溜まっていく好ましくないエネルギー(厄)を払い、自分の状態を整えること。神社やお寺にお願いする方法もあれば、自分の手で日常的に行う方法もあります。
まずは混同されやすい「厄除け・厄払い・厄落とし」の違いを整理しておきましょう。一般には同じ意味で使われることも多いので、厳密に覚える必要はありませんが、言葉の手触りを知っておくと選びやすくなります。
| 言葉 | 主に行う場所 | 意味合い |
|---|---|---|
| 厄除け | お寺 | まだ来ていない厄を、寄せつけないようにする |
| 厄払い | 神社 | いま身についている厄を、払い清める |
| 厄落とし | 神社・お寺・自分で | 厄を意図的に手放す・落とす(古い習わしでは物を手放すことも) |
このページでは、混乱を避けるために、これらをまとめて「厄払い」と呼びます。そして、神社にお参りする方法と並んで、自分で・家でできる厄払いを中心にお伝えしていきます。
神社の厄払いと、自分でする厄払いの使い分け
どちらが正しい・優れているということはありません。人生の節目にあらためて気持ちを切り替えたいときは、神社やお寺で正式なご祈祷を受けるのが向いています。一方で、「最近なんとなく重い」「日々こまめに整えたい」というときは、自分でできる厄払いが役立ちます。両方を組み合わせてもかまいません。大切なのは、外側の儀式に頼りきるのではなく、自分で選んで行うという感覚です。
厄年の基礎知識|前厄・本厄・後厄と数え年
自分で厄払いを考えるとき、多くの方が気にするのが「厄年」です。厄年とは、一年を通して厄災が降りかかりやすいとされる年(年齢)のこと。その概念は、古く平安時代の陰陽道にさかのぼると言われています。
厄年の年齢(前厄・本厄・後厄)
厄年は本厄の一年だけで終わるわけではなく、前厄・本厄・後厄と、三年にわたって続くと考えられています。男女で年齢が異なり、いずれも数え年で数えます。
| 区分 | 男性(数え年) | 女性(数え年) |
|---|---|---|
| 前厄 | 24・41・60歳 | 18・32・36歳 |
| 本厄 | 25・42・61歳 | 19・33・37歳 |
| 後厄 | 26・43・62歳 | 20・34・38歳 |
このうち、男性の42歳・女性の33歳はとくに「大厄(たいやく)」と呼ばれ、人生の大きな転換期にあたるとされています。
数え年の数え方
厄年の年齢でつまずきやすいのが、数え年という考え方です。数え年とは、生まれた時点を1歳とし、誕生日ではなく1月1日に全員がひとつ年を重ねる、という数え方です。ふだん使う満年齢に、おおよそ1歳(誕生日前なら2歳)を足すと、自分の数え年の目安がわかります。
厄年に悪いことは起こるのか
ここはとても大切なところなので、わたしの考えを率直にお伝えします。厄年は、外から呪いのように降りかかってくるものではありません。むしろ、人生の節目で、これまで溜め込んできたものが表面に出てきやすい時期だと、わたしは捉えています。
古い状態を手放して新しい段階へ進もうとするとき、一時的に揺り戻しのような反応が出ることがあります。これを「好転反応」と呼ぶことがありますが、人はその揺らぎを災難や厄災と感じやすいのです。成長の節目にこうした解放が起こりやすいことから、陰陽道ではその年を厄年としたのだと考えられます。
つまり厄年は、恐れて縮こまる時期ではなく、ていねいに自分を整える時期。その整えのひとつが、これからお伝えする自分でできる厄払いです。
自分でできる厄払いの方法【家で・道具が少なくても】
ここからは、家でできる具体的な厄払いの方法を紹介します。どれも手軽なものばかりです。完璧にやろうとせず、「厄を手放す」と意図しながら行うことを大切にしてください。なお、ここでは厄年・節目の厄を落とす文脈で塩や水の使い方に触れますが、日常的な邪気・悪い気・場の浄化をもっと詳しく知りたい方は、邪気払いのまとめ記事もあわせてご覧ください。
塩を使った厄払い(粗塩・盛り塩)
塩は古来より浄化に使われてきた、最も手軽な方法のひとつです。精製塩や焼き塩ではなく、粗塩を使うのがおすすめ。銘柄や値段は気にしなくてかまいません。
- 肩に振りかける:気になるときに、背中側の肩や首まわりに少量の粗塩を振りかけます。厄が小さくなって消えていくとイメージしながら行います。
- 粗塩風呂:湯船に粗塩を50〜100gほど溶かして浸かります。重さを湯に預けるようなつもりで、ゆっくりと。
- 盛り塩:小皿に粗塩を山型に盛り、玄関や気になる場所に置きます。1週間ほどを目安に取り替え、使い終えた塩は水で流します。
盛り塩を部屋の四隅に置けば、空間を整える簡単な目印にもなります。空間のバリアという考え方をもっと知りたい方は、結界の張り方の記事が参考になります。
水を使った厄払い(手洗い・入浴)
水には、流して洗い清めるはたらきがあります。特別なことをしなくても、いつもの手洗いや入浴に意図を添えるだけで、厄払いになります。
- 手洗い・うがい:外から帰ったら、手や喉をていねいに洗います。黒いモヤモヤが流れ落ちていくとイメージしながら行うと、気持ちの切り替えになります。
- シャワー:その日に抱えた心配や緊張を、水とともに洗い流していくイメージで浴びます。就寝前に行うと、一日をリセットしやすくなります。
掃除・換気で場を整える
意外に見落とされがちですが、掃除と換気は最も身近な厄払いです。とくに玄関・水回り・寝室をきれいにし、窓を開けて空気を入れ替えるだけで、場の重さは変わります。「自分の暮らす場所を、自分の手で整える」という行為そのものが、厄に振り回されない感覚を育ててくれます。
厄を落とす方法|「厄落とし」の考え方と手順
「厄を落とす方法」を探している方に、ぜひ知っていただきたい考え方があります。厄落としとは、古い習わしでは、身につけていたものや価値のあるものを意図的に手放すことを指しました。年の数だけ豆をまく節分の風習も、厄落としの一種です。
これを現代的に言い換えると、厄落とし=古くなった執着や役目を終えたものを、自分で選んで手放すことだと、わたしは捉えています。手順はシンプルです。
- いま自分が抱えている、重く感じるもの(古い習慣・持ち物・関係性)をひとつ思い浮かべます。
- それが役目を終えたものであれば、「ありがとう」と心の中で伝えて、手放すと決めます。
- 実際の行動に移します。不要な物を処分する、長く使った物を新しくする、続けてきた習慣を一度やめてみる——どれでもかまいません。
厄落としの本質は、運任せに「落ちる」のを待つことではなく、自分の意志で手放すと決めるところにあります。決めて手放したぶんだけ、新しいものが入る余白が生まれます。
厄払いのフレーズ(唱える言葉)|自分で唱えるなら
「厄払いのフレーズが知りたい」という声はとても多く、そして大切なテーマです。ここでは、自分で唱えるための言葉を二段階でお伝えします。
まずは、シンプルな宣言の言葉から
むずかしい言葉を覚える必要はありません。塩を使うときや入浴のとき、掃除のあとなどに、こんな言葉を心の中で唱えてみてください。
わたしは、ここまで抱えてきた厄を、いま手放します。
そして、自分の真ん中に戻ります。
言葉の力は、言葉そのものの響きよりも、意図の明晰さから生まれます。「何を手放し、どこへ戻るのか」が自分の中ではっきりしているほど、その言葉はあなたを動かします。だからこそ、借りものの呪文を不安なまま唱えるより、自分の言葉で、はっきりと意図して唱えるほうが、ずっと力を持ちます。
伝統的な言葉も使いたいとき
古くから唱えられてきた言葉を取り入れたい方には、次のようなものがあります。いずれも、唱える本人の気持ちを整えるための伝統的なフレーズです。
- 大祓詞(おおはらえのことば):神道で罪や穢れを祓うために唱えられてきた祝詞です。全文は長いため、神社で授かる小冊子や祝詞集を参照してください。
- 不動明王の真言:「のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」。迷いを断ち、前に進む勇気を後押しする言葉として親しまれてきました。
どの言葉を選ぶにしても、満遍なくたくさん唱えるより、自分がしっくりくる言葉をひとつ持ち、感謝とともに静かに唱え続けるほうが、わたしの実感では心が整いやすいです。
写真を使った厄払い(場と自分を整える)
(このボックス内に、太陽光浄化画像/調整画像を挿入してください)
もうひとつ、道具をほとんど使わない方法として、調整した写真を眺めるやり方があります。上の画像は、場と自分を整える意図を込めて用意したものです。深呼吸をしながら、しばらく眺めてみてください。スッと軽くなる、あたたかくなるなど、何かしらの体感がある方もいます(感じ方には個人差があります)。重く感じたときは、無理をせず、いったん目を離して大丈夫です。
厄払いをしたあとに|変化のサインと過ごし方
厄払いのあと、体や心に小さな変化を感じる方がいます。たとえば、肩や背中が軽くなる、眠りが深くなる、気持ちの切り替えが早くなる、といった声です。こうした変化の感じ方には個人差があり、まったく変化を感じない方もいます。どちらでも問題ありません。
一方で、厄払いのあとに一時的にだるさや眠気が出ることもあります。これは溜まっていたものが動き出すときの反応(好転反応)と重なる現象だと、わたしは捉えています。無理をせず、休息と水分をとってゆっくり過ごしてください。
厄年の過ごし方
厄年だからといって、新しい挑戦をすべて控える必要はありません。むしろ、節目だからこそ、暮らしの土台をていねいに整えるよい機会です。睡眠・食事・住環境を整え、こまめに厄払いをしながら、やりたいことには落ち着いて取り組む。恐れて縮こまるのではなく、整えて前に進む——これがわたしのおすすめする厄年の過ごし方です。
主権の視点|厄に振り回されないということ
塩も、水も、言葉も、写真も、そのための道具にすぎません。道具に依存するのではなく、道具を使って自分で整える。その感覚を育てていけば、厄年であろうとなかろうと、あなたは自分の足で立っていられます。根を張れば、空に届きます。厄払いは、その根を整えるための、静かな手入れなのです。
よくある質問(厄払い・自分で)
厄払いは自分でしても大丈夫ですか?神社に行かないとダメ?
自分で行っても問題ありません。神社やお寺の正式なご祈祷と、自分でできる厄払いは、どちらかでなければならないものではなく、組み合わせても大丈夫です。節目に気持ちを切り替えたいときはご祈祷を、日々こまめに整えたいときは自分でできる方法を、と使い分けるとよいでしょう。
厄払いはいつするのがいいですか?
神社での厄払いは、年間を通して受けられますが、正月から節分までの時期に受ける方が多いです。自分でできる厄払いは、思い立ったときにいつ行ってもかまいません。「重い」と感じたタイミングが、行いどきの目安です。
厄払いのフレーズ(言葉)は何を唱えればいいですか?
むずかしい言葉でなくて大丈夫です。「わたしは、厄を手放し、自分の真ん中に戻ります」のように、何を手放しどこへ戻るのかをはっきりさせた、自分の言葉で十分です。大祓詞や不動明王の真言など、伝統的な言葉を取り入れてもよいでしょう。大切なのは、言葉そのものより意図の明晰さです。
厄を落とす方法で、いちばん簡単なのは?
古くなって役目を終えたものを、ひとつ自分で選んで手放すことです。不要な物を処分する、長く使った物を新しくする、といった小さな行動で十分。運任せに落ちるのを待つのではなく、自分の意志で手放すと決めることが、厄落としの本質です。
家でできる厄祓いに必要なものはありますか?
特別なものは要りません。粗塩があれば手軽ですが、なくても、手洗い・入浴・掃除・換気だけでも十分な厄払いになります。道具よりも、「厄を手放す」と意図して行うことが大切です。
まとめ
厄払いは、神社やお寺にお願いするだけでなく、自分で・家ですることもできます。粗塩や水を使う方法、掃除や換気で場を整える方法、そして自分の言葉(フレーズ)で唱える方法——どれも今日から始められます。
厄年は、恐れて縮こまる時期ではなく、人生の節目をていねいに整える時期です。古いものを自分で選んで手放し、自分の真ん中に戻る。その感覚を育てていくことが、いちばん確かな厄払いになります。重く感じる日があっても、あなたは自分の手で、自分を整えていけます。
※体調の不調が続く場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。ここで紹介した方法は、医療を代替するものではありません。感じ方や変化には個人差があります。








