「チャクラを開いて、もっと望むように生きたい」。そう思って調べていくうちに、ヤントラという言葉に出会った——この記事を開いてくださったのは、そんな方かもしれません。個々のチャクラを表す、幾何学のような図形。それを瞑想に添えると、力が増すのだといいます。神秘的で、少し、心が惹かれます。
先に、いちばん大切なことをお伝えします。ヤントラは、外からあなたに力を足す、魔法のお守りではありません。ヤントラが強いのではなく、その図を静かに見つめるあなたの意識が、散らばりをやめて、中心を取り戻していくのです。図は、そのための道しるべ。主役は、いつもあなたの側にあります。この順番を先に握っておくと、ヤントラは、依存の道具ではなく、自立のための静かな相棒になります。
わたしは、堂脇隆資(どうわき・たかし)。ディバインアルケミストとして、12年以上、のべ5万人を超える方(当社調べ)に、遠隔でエネルギーワークをお届けしてきました。その日々のなかで見てきたのは、外の道具や情報を集めるほど、いちばん確かなはずの自分の内側を、後回しにしてしまう——そんな姿でした。だからこの記事では、七つのヤントラを一つずつ紹介しながら、そのすべてが結局、あなたの中心へ還っていくための地図なのだ、という一本の筋を、通していきます。
この記事では、ヤントラとは何か、瞑想でのそっとした使い方、そして七つのチャクラそれぞれに対応するヤントラと、花びらに込められた意味を、順にお伝えします。読み終えるころ、図を「効かせる」という力みが、少しほどけていたら、うれしく思います。
ヤントラとは、チャクラを一枚に凝縮した、瞑想の視覚的な道具です。ヨーガの伝統のなかで、複雑な概念を目に見える図形へ象徴化したもの、と伝えられています。
花びらの数には、それぞれ意味があります。下のチャクラから上のチャクラへ昇るにつれて、花びらは増えていきます。この記事では、その数と意味を、原文に近いかたちで残しました。
図に力があるのではなく、図を見つめることで、あなたの意識が中心に戻ります。ヤントラは入口です。ゴールは、図がなくても、自分の真ん中に還れるようになること。
それでは、外の図形に向いていた視線を、少しずつ、自分の内側へと戻していきます。

ヤントラとは——チャクラを映す、一枚の図
ヤントラとは、個々のチャクラを表すシンボルであり、瞑想をするときの、有効な図形(道具)です。ヨーガの行者たちが、複雑ないくつもの概念を、視覚的に象徴化し、そのエッセンスを一枚に詰め込んだもの——そう伝えられています。伝統のなかでは、神の絵よりも強い力を持つ図、とさえ考えられてきました。
個々のチャクラのヤントラは、ヒンドゥー教や仏教の、悟りの象徴である蓮(蓮華)に基づいています。そして、その段階を下から上へ昇るにつれて、蓮の花びらの数が増えていき、それぞれに対応した意味を持っています。第一チャクラの4枚から、クラウンチャクラの千枚へ。この「増えていく花びら」は、意識が段階を追って開いていく道のりを、そのまま図にしたもの、とわたしは観ています。
ヤントラの使い方——瞑想に、そっと添える
使い方は、むずかしくありません。瞑想にヤントラを用いるときは、図が水平に見えて、心地よく集中できる位置に、そっと置きます。そして、図の中心を、ぼんやりと眺めます。じっと睨みつける必要はありません。呼吸をゆっくりと保ちながら、視線を図の真ん中に預けていくと、外へ散らばっていた意識が、少しずつ一点に集まってきます。伝統的には、神の絵の裏にヤントラを貼り、そのエネルギーを受け取る、という用い方もされてきました。けれど、まずは、静かに見つめる。それだけで十分に、ヤントラの入口には立てます。
ヤントラとマントラ——図と音を、そろえる
ヤントラは、マントラと併用することで、その働きが、より深まるといわれています。マントラとは、その言葉自体に力が宿るとされる、音の実践です。図で中心に意識を集め、音で中心を整える。目と耳の、両方から真ん中へ還っていく——そんな組み合わせです。どちらか一方でも、じゅうぶんに始められますが、そろえると、瞑想の静けさが、より深くなります。具体的な唱え方は、人生を調える5つのマントラの記事で、カタカナの読みとともにお伝えしています。ヤントラと合わせて、どうぞ。
なお、チャクラそのものの基礎から全体像を知りたい方は、チャクラの基礎知識をまとめた総合記事を先に読んでおくと、七つのヤントラの意味が、より立体的に見えてきます。ここからは、その七つを、下から順にたどっていきます。
第一チャクラのヤントラ|ムーラダーラ(赤・4枚の花びら)

ムーラダーラ(第一チャクラ)のヤントラである、赤い4枚の花びらは、至高の喜びの精神状態、自然な喜び、感情をととのえる喜び、集中の深い喜びを表す、とされています。土台となる、いちばん下のチャクラです。
この考え方では、第一チャクラが調っていくと、次のような質が、静かに育っていくといわれています。
- その人らしい存在感
- どんな状況でも、地に足をつけていられる落ち着き
- 自分への、素直な信頼
- 大地に根を張るような、強いグラウンディング
現実の世界を、力強く歩いていくための土台です。図を眺めながら、足の裏と、おしりの下あたりに、静かに意識を下ろしてみてください。第一チャクラそのものを、もっと知りたくなったら、第一チャクラをととのえる記事と、足もとから根を張るグラウンディングの記事が、助けになります。
第二チャクラのヤントラ|スヴァディシュターナ(6枚の花びら)

スヴァディシュターナ(第二チャクラ)のヤントラである6枚の花びらは、愛情、無慈悲、破壊的な感情、妄想、侮辱、そして次の段階への疑念を表す、とされています。光も影も、両方をふくむ花びらです。おへその下の、生命力のチャクラです。
この考え方では、第二チャクラが調っていくと、次のような質が、動きだすといわれています。
- のびやかな創造性
- よろこびや生命力を、素直に感じ取る感度
- 心と体の、しなやかなバランス
- まわりの情報を、やわらかく受け取る力
人生を味わう、そのよろこびに関わるチャクラです。第二チャクラそのものを、もっと知りたくなったら、第二チャクラをととのえる記事をご覧ください。
第三チャクラのヤントラ|マニプーラ(10枚の花びら)

マニプーラ(第三チャクラ)のヤントラである10枚の花びらは、無知、強欲、嫉妬、背信、恥、不名誉、恐れ、嫌悪、妄想、愚かさ、悲しさといった、乗り越えていく心の動きを表す、とされています。みぞおちのあたり、意志の力のチャクラです。
この考え方では、第三チャクラが調っていくと、次のような力が、はっきりしてくるといわれています。
- やると決めたことを、動かしていく行動力
- 変化を、自分から起こしていく勇気
- なりたい自分へ、近づいていく意志
- 日々を、自分の手でととのえていく落ち着き
現実のなかで、望む人生を組み立てていく力に関わるチャクラです。第三チャクラそのものを、もっと知りたくなったら、第三チャクラをととのえる記事をご覧ください。
ハートチャクラのヤントラ|アナハタ(12枚の花びら)

アナハタ(ハートチャクラ)のヤントラである12枚の花びらは、好色さ、不正、優柔不断、後悔、希望、不安、渇望、公平さ、傲慢さ、無力感、差別、反抗といった、愛をめぐるさまざまな心を表す、とされています。胸の中央、愛のチャクラです。
この考え方では、ハートチャクラが癒され、調っていくと、次のような質が、ひらいていくといわれています。
- 自分自身を、許し、愛する落ち着き
- 他者を愛し、愛される、あたたかさ
- 相手と、心地よい距離を保つ自由さ
- だれかに寄りかからずとも、自立していられる強さ
依存やコントロールから抜け出し、愛を、自分にも他者にも向けていく——その入口にあるチャクラです。ハートチャクラそのものを、もっと知りたくなったら、ハートチャクラをととのえる記事をご覧ください。
第五チャクラのヤントラ|ヴィシュッダ(16枚の花びら)

ヴィシュッダ(第五チャクラ)のヤントラは、16枚の花びらを持つ蓮の花で、魂を表す、とされています。のどのあたり、表現のチャクラです。
この考え方では、第五チャクラが調っていくと、次のような力が、通ってくるといわれています。
- まっすぐ伝わる、コミュニケーションの力
- 自分らしい創造性
- うそのない、誠実さ
- 目に見えないものを、感じ取る繊細さ
感じているだけだったことを、言葉にして外へ出せるようになる——そんな働きに関わるチャクラです。第五チャクラそのものを、もっと知りたくなったら、第五チャクラをととのえる記事をご覧ください。
第三の目のチャクラのヤントラ|アージュナー(2枚の花びら)

アージュナー(第三の目のチャクラ)のヤントラである2枚の花びらは、第三の目の両側にある二つの目のようでもあり、調和して働く右脳と左脳、目に見える世界と見えない世界という、二つの側面を表す、とされています。眉間の奥、洞察のチャクラです。
この考え方では、第三の目のチャクラが調っていくと、次のような感覚が、目覚めてくるといわれています。
- ふとやってくる、インスピレーション
- 物事の奥を見る、洞察力
- すっと腑に落ちる、理解の深さ
- 静かな叡智
思考が現実に形をとっていく、その流れに関わるチャクラです。むずかしいと思っていたことが、ふいに軽くなり、物事が流れ出す——そんな体験と結びつく、とわたしは観ています。第三の目のチャクラそのものを、もっと知りたくなったら、第三の目のチャクラをととのえる記事をご覧ください。
クラウンチャクラのヤントラ|サハスラーラ(千枚の花びら)

サハスラーラ(クラウンチャクラ)のヤントラは、千枚の花びらが20の層に重なり、その一枚一枚が、意識のもっとも澄んだ状態に対応している——そう言われています。20の層に、それぞれ50枚。合わせて千枚の、頭頂の蓮です。すべてのチャクラの、いちばん上に位置します。
この考え方では、クラウンチャクラが調っていくと、次のような境地に、ふれていくといわれています。
- 普遍的な真実と、叡智への理解
- 頭の制限から、ふっとほどける感覚
- すべては一つ、というワンネスの体験
- 大いなるものとの、静かなつながり
物質的な枠を超えた気づきに関わる、いちばん高いチャクラです。これらは、下の六つのチャクラが順に癒され、調っていった先に、自然とひらいてくるもの、とわたしは観ています。クラウンチャクラそのものを、もっと知りたくなったら、クラウンチャクラをととのえる記事をご覧ください。
図に、頼りきらない——中心は、あなたの中にある
七つのヤントラを、下から上まで、たどってきました。ここまで読んで、気づかれたかもしれません。花びらは4枚から千枚へと増えていきますが、どのヤントラも、結局は同じ一つのことを指しています。散らばった意識を、真ん中へ集めること。ヤントラは、あなたの外にある力ではありません。散らばった意識を、あなたの中心へ連れ戻すための、一枚の地図です。図が特別なのではなく、図を通して、あなたが自分の真ん中に還っていく。その道のりのほうが、ずっと本物です。
だから、ヤントラを、お守りのように「効かせよう」と力む必要は、ありません。図を、コレクションのように集めることが、ゴールでもありません。大切なのは、図を見つめた静けさを、図がないときにも、自分のなかで思い出せるようになることです。朝、少しだけ早く起きて、背筋をのばし、おへその下——丹田に、ゆっくりと息を送る。心がざわついたら、足の裏が床についていることを、思い出す。その小さな習慣が、どんなヤントラよりも確かな、あなただけの「戻れる中心」を、内側に育てていきます。
スピラボが「主権(ソブリン)」と呼んでいるのは、この、自分の人生の中心を、自分の手に持っている状態のことです。ヤントラも、マントラも、瞑想も、そのための、心強い先生にすぎません。道具に頼りきって、自分の感覚を明け渡してしまうのではなく、道具を入口にして、最後は自分の中心へ還ってくる。図はいつも、あなたを、あなたの真ん中へ連れ戻すために、そこに置かれています。その順番さえ守れば、ヤントラは、あなたの自立を、静かに後押ししてくれます。
よくあるご質問
Q. ヤントラとは何ですか?
ヤントラとは、個々のチャクラを表す、幾何学のような図形(シンボル)です。ヨーガの伝統のなかで、複雑な概念を、目に見える一枚の図へ象徴化したもの、と伝えられています。多くは蓮(蓮華)をもとにしていて、下のチャクラから上のチャクラへ昇るにつれて、花びらの数が増えていきます。瞑想のときに、そばに置いて見つめることで、散らばった意識を中心に集める助けになる——スピラボでは、そのように捉えています。
Q. ヤントラは、どうやって使うのですか?
瞑想のときに、図が水平に見えて、心地よく集中できる位置に置き、その中心を、ぼんやりと眺めます。睨みつける必要はありません。呼吸をゆっくり保ちながら、視線を図の真ん中に預けていくと、外へ散らばっていた意識が、少しずつ一点に集まってきます。伝統的には、マントラ(音)と併用すると、より深まるといわれています。まずは、静かに見つめることから始めてみてください。
Q. ヤントラとマントラは、何がちがうのですか?
ヤントラは「図」で、目から中心へ意識を集めるもの。マントラは「音」で、耳と声から中心をととのえるものです。役割は少しちがいますが、向かう先は同じ、自分の真ん中です。だから、二つをそろえて使うと、目と耳の両方から中心へ還っていけて、瞑想の静けさが深まります。マントラの具体的な唱え方は、カタカナの読みつきで別の記事にまとめています。
Q. ヤントラを見るだけで、チャクラは開きますか?
図そのものが、あなたのかわりにチャクラを開いてくれる、というものではない、とわたしは観ています。ヤントラは入口であり、道しるべです。図を見つめることで、あなたの意識が静まり、中心に戻っていく——その、あなた自身の変化のほうが本体です。ですから、効かせようと力むよりも、静かに眺め、感じ方には個人差があると知ったうえで、気楽に続けるのがおすすめです。
Q. どのヤントラから始めればいいですか?
迷ったら、いちばん下の第一チャクラのヤントラから始めるのがおすすめです。第一チャクラは、すべての土台となる、根っこのチャクラだからです。足の裏や、おしりの下あたりに意識を下ろしながら、赤い4枚の花びらの図を、静かに眺めてみてください。土台が安定してくると、その上のチャクラのヤントラも、より落ち着いて味わえるようになります。
Q. ヤントラの花びらの数には、意味があるのですか?
あります。花びらの数は、チャクラごとに決まっていて、第一チャクラの4枚、第二チャクラの6枚、第三チャクラの10枚、ハートチャクラの12枚、第五チャクラの16枚、第三の目のチャクラの2枚、そしてクラウンチャクラの千枚(20の層に50枚ずつ)と伝えられています。下から上へ昇るにつれて増えていく花びらは、意識が段階を追ってひらいていく道のりを、そのまま図にしたもの、とわたしは観ています。それぞれの花びらに込められた意味は、この記事の各チャクラの項でお伝えしたとおりです。
※本記事は、スピラボの世界観に基づく表現を含みます。エネルギーワークは医療行為ではなく、診断・治療に置き換わるものではありません。ヤントラ・チャクラに関する記述は、ヨーガの伝統とスピラボの世界観に基づくものであり、特定の効果や結果を保証するものではありません。感じ方やあらわれ方には、個人差があります。心身の不調や、気分の落ち込み・不安が強いとき、また続くときは、無理をせず、信頼できる方や医療・専門機関にご相談ください。
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