
「水星逆行」で検索して、出てきた一覧を上から読んでいく。契約はしない。大きな買い物はしない。新しいことは始めない。連絡の行き違いに注意。機器の故障に注意。旅程の乱れに注意。
読み終わるころには、来週の予定をいくつか、後ろへずらしています。三週間、様子を見ることにする。
その三週間のあいだに、パソコンが一度固まりました。返信が一日遅れました。駅で電車が止まりました。ほら、やっぱり——と思う。
けれど、同じことは先月も起きていました。先月は、逆行ではありませんでした。
わたしは、堂脇隆資(どうわき・たかし)。ディバインアルケミストとして、12年以上、のべ5万人超の方(当社調べ)に、遠隔でエネルギーワークをお届けしてきました。そのあいだ、空の節目のたびに予定を止める方と、同じ節目を暦として使う方の、両方を見てきました。
先に、いちばん基本の事実を書きます。水星は、逆走していません。一度も、逆走したことがありません。
水星逆行は、不具合の期間ではありません。再読込(リロード)の期間です。前へ進む機能が一時的に内側を向き、見落としていたものが、もう一度こちらへ出てくる。起きているのは、それだけのことです。
そして、水星が実際に逆走しているわけではありません。地球から見たときに、そう見えるだけの現象です。ここを曖昧にしたまま怖がる必要は、ありません。
この記事は、その三週間の使い方です。見かけの逆行が起きる理由、定説の出どころ、起きやすいと言われること、そして過ごし方の型まで、順にお伝えします。
ひとつずつ、ひらいていきます。
水星逆行とは何か——水星は、実際には逆走していない
まず、空の話からです。
水星逆行とは、地球から見た水星の位置が、遠い星々を背景にして、いつもと逆の向きへ滑っていく期間のことです。見かけの現象であって、水星の軌道そのものが逆回りになるわけではありません。
水星は、地球より内側の軌道を、地球より速く回っています。太陽のまわりを一周するのに、地球は一年、水星はおよそ88日。逆行が起きるのは、その速い水星が、地球と太陽のあいだを通り抜けていくときです。向こう側ではなく、こちら側——地球の手前を横切っていく。手前を横切るあいだだけ、背景の星々に対する水星の位置は、逆向きへずれて見えます。
動いているのは、水星だけではありません。見ている側の地球も、休みなく走りつづけています。逆行とは、二つの動きが重なったときに生まれる、位置関係の綾です。誰かが誤作動を起こしているのではなく、こちらが動きながら見ている、というだけのことです。
逆行の前後には、水星が空でいったん止まって見える日があります。天文の言葉で「留」と呼びます。もちろん、水星が宇宙で静止するわけではありません。こちらから見た位置の変化が、折り返しの前後でほとんど分からなくなる、というだけです。
止まって、逆へ滑り、また止まって、前へ戻る。この一巡りが、年に3〜4回めぐってきます。多くの年は3回、暦のめぐり合わせで4回になる年もあります。1回はおよそ3週間——20日ほどの回もあれば、24日ほどかかる回もあります。特別な年に起きる異変ではなく、規則的にくり返される周期です。
そしてもうひとつ。逆行するのは、水星だけではありません。金星も、火星も、木星も土星も、地球から見れば逆行して見える時期があります。地球の側と相手の側、二つの動きが重なれば、どの惑星でも起こることだからです。水星の逆行だけがこれほど知られているのは、水星がいちばん内側を、いちばん速く回っていて、そのぶん巡ってくる回数が多いからです。
しかも、外側の惑星の逆行は、水星よりずっと長く続きます。何か月にもわたるものもあります。それでも、外側の惑星の逆行に「やってはいけないこと」の一覧が作られることは、ほとんどありません。
警戒の強さは、逆行の長さにも、伝統の古さにも沿っていません。名前の知られ方に沿っています。珍しいから話題になるのではなく、頻繁で、名前が通っているから話題になっている。この順序を知っておくだけでも、身構え方は変わります。
あまり書かれないことを、ひとつ添えます。逆行のまん中あたりで、水星は地球と太陽のあいだを通ります。水星が地球にもっとも近づく配置です。ところが太陽のすぐそばの方向にあるため、空を見上げても、ほとんど見えません。
いちばん近くにいて、いちばん見えない。逆行とは、そういう位置の期間です。
言葉をひとつ、確かめておきます。「見かけの現象」とは、「気のせい」という意味ではありません。見る場所によって決まる、という意味です。水星がすぐそばを通っているという配置は、実際に起きています。起きていることは同じで、どこから見るかによって、逆に見えたり見えなかったりする。それだけのことです。
ここで断っておきますが、これは「見えないのだから効かない」という話ではありません。効くか効かないかは、ここでは扱いません。
扱うのは、別のことです。いま、見上げても確かめられないものに、来週の予定を預ける。預けた先を、あとから自分の目で見に行くことができない。——その構図に気づいておくだけで、怖さの手ざわりは変わります。
なぜ「悪い時期」と言われるのか
では、なぜこれほど警戒されるのか。定説の出どころを、貶めずに見ておきます。
水星は、古くから伝令の星とされてきました。言葉。知らせ。商い。道。人と人のあいだを行き来するものを受け持つ星です。その星の動きが「順」でなくなる期間だから、受け持ちのものも順でなくなる——定説の骨格は、この一本です。
筋は通っています。象徴の読み方として、乱暴なところはありません。だからこそ広まりました。
そして広まる過程で、注意の一覧が、少しずつ禁止の一覧に変わっていきました。「見落としが出やすいので、確かめてから」は、読んだ人を落ち着かせます。「契約するな」は、読んだ人を止めます。止まった人のほうが、続きを読みます。書き手が悪意を持たなくても、伝わりやすい形のほうが残っていく——それだけで、一覧は年々きつくなります。
ここで、一度だけ算数をします。年に3〜4回、1回およそ3週間。足すと、一年のうち六十日前後。ざっと六分の一です。
一覧に書かれた禁止をすべて守るなら、その六十日のあいだ、契約せず、引っ越さず、買わず、始めず、大事な話をしない、ということになります。逆行の前後の助走期間まで警戒に含める数え方もあり、その流儀に従うと、一年の四分の一から、数え方によっては半分近くまでが、待機期間ということになります。
そこまで来ると、問いはひとつです。では、いつやるのか。
この一覧の性質について、もう一段だけ。急かす広告は「いまやれ」と言います。逆行の一覧は逆で、「いまはやるな」と言います。向きは反対ですが、働きは同じです。どちらも、決める場所をあなたの外へ移します。取り逃がす怖さと、間違える怖さ。形が違うだけで、手を止めさせるという点では、同じ道具です。
ここで、ひとつだけ、言われたくないことを書きます。
困るのは、逆行そのものではありません。うまくいかないことに名前がついた瞬間、自分で確かめるのをやめられることです。
パソコンが固まったのは、更新を三ヶ月ためていたからかもしれません。返信が遅れたのは、相手のほうが忙しかったからかもしれません。「逆行だから」という一語は、その手前で調べる工程を、そっと省略させます。省略された工程は、逆行が終わっても、戻ってきません。
そして、避けにくい仕掛けがもうひとつあります。人は、名前のついたものを探しはじめます。「逆行だから」と思って過ごした三週間は、行き違いの記憶だけが濃く残ります。同じ回数の行き違いが、逆行でない三週間にも起きていたことは、どこにも記録されません。
起きたことが増えたのではなく、数えはじめただけ——ということが、起こります。これは弱さでも、思い込みの強さでもありません。名前を与えられた人間の目が、そう働くというだけの話です。
スピラボの見方——水星逆行は「再読込」の期間
ここから、わたしの見方をお伝えします。
水星逆行は、不具合の期間ではありません。再読込(リロード)の期間です。
前へ進む機能が、一時的に内側を向く。そのあいだ、見落としていたものが、もう一度こちらへ出てきます。進めない期間ではなく、進む前に読み込み直す期間だと、わたしは観ています。
手元の機械を思い浮かべてください。動きが重くなる時間があります。何かが壊れたわけではなく、裏側で整理が走っていることがあります。索引を作り直している。表の動作が遅く感じるのは、そのぶんの手が、裏に回っているからです。作業が止まっているのではなく、作業の場所が移っている。
わたしは、この三週間を、それと同じものとして観ています。
逆行の始まりと終わりに「留」があることも、この見方とよく合います。読み込みの前に、いったん手が止まる。読み終わってから、また動きだす。止まっている時間を故障と呼ぶか、保存と呼ぶかで、同じ三週間の意味は入れ替わります。
逆行の「re-」は、やり直しの響きを持つ音です。
- review——見直す
- reconnect——つながり直す
- rest——休み直す
- redo——結び直す
どれも、新しく始める言葉ではありません。すでにあるものへ、もう一度手を触れる言葉です。
逆走しているのではありません。読み込み直しているだけです。
そして、読み込み直したものから、先へ進めるようになります。魔法の因果ではなく、順序の話です。読み込みが先で、前進が後。それだけの順番が入れ替わらないから、この期間には、この期間の使い道があります。
だからこの三週間にすることは、増やすことではなく、戻ることです。戻るといっても、過去をやり直すという意味ではありません。いま手元にあるもののうち、まだ読み終えていないものを開く、という意味です。
逆行期に「起きやすい」と言われること
はじめに、いちばん大事なことを書きます。眠れない日が続く、頭が痛い、気持ちが落ち込んで動けない——そうした不調があるときは、星の解説より先に、身体のケアと医療が先です。医療機関・専門の相談窓口にご相談ください。
体調のことを天体の話に預けて、確かめる工程を先延ばしにする。それだけは、避けていただきたいと思っています。星は、あなたの身体の主治医ではありません。ここは、スピラボが世界観より前に置いている線です。
そのうえで、逆行期に起きやすいと言われることを並べます。いずれも「言われている」ことであって、確かめられた因果ではありません。ここを「言われている」のまま置いておくことに、意味があります。断定してしまえば読みやすくはなりますが、読みやすさと引き換えに、確かめる余地が消えるからです。
- 連絡の行き違い。送ったつもりのものが、届いていない
- 機器の不調。パソコン、スマートフォン、家電
- 移動の乱れ。乗り換え、遅れ、忘れ物
- 昔の人からの連絡。しばらく会っていなかった名前が、急に画面に出る
- 書類や契約の見落とし。読み飛ばしていた一行が、あとから効いてくる
並べてみると、共通点があります。どれも、新しく起きたことではありません。すでにあったものが、表に出てきただけです。
届いていなかったのは、送った日からです。読み飛ばしていたのは、署名した日からです。連絡が来た相手とは、その前からずっと会っていませんでした。機械の不調にしても、たいていは、前から出ていた小さな兆しの続きです。
再読込とは、そういうことです。裏に溜まっていたものが、画面に出る。この三週間に発生したのではなく、前からそこにあったものが、いま目に入っただけ——わたしは、そう受け取っています。
信じてください、とは言いません。この三週間、確認を一手だけ増やして過ごしてみて、実際にどうだったか。体感したことだけが、あなたにとっての事実です。
過ごし方の基本の型——「re-」の四つ
ここからは実践です。四つとも、いつでもできることばかりです。この期間は、やる理由が少し立ちやすいというだけのことです。
四つ全部をやる必要はありません。名前がついているのは、選びやすくするためです。いまの自分にいちばん近い一つを選んで、それだけをしてください。四つ並べたものを四つともこなそうとすると、結局この期間にいちばん向かないこと——予定を増やすこと——をすることになります。
1. review——見直す
新しい計画を立てる代わりに、すでに立ててある計画を開きます。
三ヶ月前に決めて、そのままになっているもの。読みかけの本。返していない連絡。使っていない登録。全部を片づける必要はありません。ひとつ開いて、まだ要るかどうかを見る。それだけで足ります。
書きながら見直すほうが進む方は、書くことについての記事の手順を借りてください。頭の中だけで見直すと、見直したい順ではなく、思い出した順になります。思い出した順は、たいてい、いちばん気に病んでいるものから始まります。そうなると、見直しというより、反芻に近くなります。
2. reconnect——つながり直す
昔の人から連絡が来やすい、と言われる期間です。来なくてもかまいません。こちらから開いてもいい期間だ、と読み替えてください。
相手を選ぶ基準を、ひとつだけ。会いたい人ではなく、渡しそびれたものがある人。渡しそびれたものは、言葉でも、返しそこねた本でも、言えなかった礼でも構いません。会いたい人を基準にすると、こちらの用事になります。渡しそびれたものを基準にすると、相手のところへ届くものが生まれます。この期間に向いているのは、後のほうです。
そして、つながり直さないと決めることも、この期間にしていいことです。握った手を開く話はこちらの記事にゆずりますが、開くと決めるのも、開かないと決めるのも、決めるのはあなたです。
3. rest——休み直す
前へ進む機能が内側を向く期間に、前へ進む速度を上げようとすると、いちばん疲れます。
予定を減らしていい期間です。減らせない事情があるなら、減らせないままで構いません。何もしない日をつくる、も re- のうちです。休むことは、遅れることではありません。
止まることに落ち着かなさを感じる方は、静かに座る時間の記事を手がかりにしてください。三分でも、裏の整理は進みます。何もしていないと感じる時間ほど、裏では手が動いています。表の画面が静かなことと、何も進んでいないことは、同じではありません。
4. redo——結び直す
やり直す、ではなく、結び直す。
一度やめたことを、もう一度始めるのに、これほど言い訳の効く期間はありません。三日でやめた習慣を、四日目から始める。それだけです。
新しいことを始めてはいけない、という話を聞いたことがあるかもしれません。始めていいです。ただ、この期間に始めたものは、たいてい「前にもやったこと」の続きになります。それは、新しさが足りないのではありません。あなたが、まだ終わっていないものを持っていた、という意味です。
結び直すときに、前回やめた理由を思い出しておくと、同じところでほどけずに済みます。忙しかったのか、向いていなかったのか、一人でやろうとしたのか。理由が分かれば、次は条件を一つだけ変えて始められます。
逆行中に、やってもいいこと
ここまで読んでも、いちばん気になっているのは、たぶんこれだと思います。契約していいのか。買っていいのか。始めていいのか。
結論から書きます。していいです。変えるのは、内容ではなく、手数です。
- 契約——署名の前に、もう一度読む。一晩置いてから出す
- 買い物——返品の条件を、買う前に見ておく
- 予約——日付と時刻を、送信したあとにもう一度開く
- 送信——宛先を見て、本文を見て、それから送る
- 提出——添付を開いて、中身を確かめてから出す
どれも、逆行でない期間にやっても、何ひとつ損をしないことばかりです。特別な作法ではなく、いつでも効く一手を、この期間はやる気になりやすい、というだけのことです。
そして、そのほうが本当だと思っています。三週間の作法として覚えたものは、三週間で消えます。暮らしの手数としてひとつ増えたものは、そのあとも残ります。どちらを持ち帰るかは、選べます。
その上で、ひとつだけ。
星に、行動の許可を求めないでください。
日程を決めるのは、星ではありません。星は、暦です。暦は、あなたが何をするかを決めません。何をするかを決めたあなたが、いつするかを選ぶために使う道具です。道具の側に決定権を渡してしまうと、そのぶん、あなたの一日が誰かの一覧表に置き換わります。
スピラボでは、これを主権と呼んでいます。主権とは、特別な力のことではありません。自分の一日を、自分で決めているという状態のことです。三週間の一覧に判断を預けないことは、その小さな一回分にあたります。
暦として使うなら、逆行はよく効きます。「いつ見直すか」を自分で決められない人は多く、決められないまま一年が過ぎます。年に3〜4回、必ず区切りが来る暦があるなら、そのたびに開く、と決めておけばいい。使う側でいるかぎり、この周期はとても便利な道具です。
見えない星に、来週を決めてもらわない。それだけで、この三週間は、あなたのものに戻ります。
それから、どうしても手数を増やせない方へ。
決済日が動かない仕事があります。相手の都合で日取りが決まる契約があります。休めない立場があります。逆行を避けて予定を組める人ばかりではありません。
守れない決まりを配られると、守れない人のところには、罪悪感だけが残ります。この記事は、その罪悪感を配らないために書いています。手数を増やせない日は、増やさなくていいです。三週間のあいだ一度も増やせなかったとしても、それであなたの何かが目減りすることはありません。
最後に。この記事を、逆行が始まってから読んだ方へ。遅くありません。再読込は、途中から始めても、最後まで走ります。残りが一週間でも、開くものを一つ選べば、それはもう始まっています。
よくあるご質問
Q. 水星逆行は、いつ起きて、どのくらい続きますか?
年に3〜4回めぐってきて、1回はおよそ3週間です。多くの年は3回で、暦のめぐり合わせによって4回になる年もあります。長さも回ごとに違い、20日ほどのときもあれば、24日ほどかかるときもあります。逆行の前後には、水星が止まって見える「留」の数日があるため、体感としてはもう少し長く感じる方もいます。特定の回がいつ始まっていつ終わるのかは、最新の天体ガイドでご確認ください。この記事のほうは、どの回の逆行でも同じように使える読み方を扱っています。
Q. 水星逆行中に契約してしまいました。取り消したほうがいいですか?
いいえ。取り消す理由が逆行だけなら、取り消さないほうをおすすめします。逆行が終わっても、その契約はあなたのものだからです。することがあるとすれば、ひとつだけ。もう一度読み直して、気になる箇所があれば相手に確認する。それは逆行と関係なく、契約のあとにいつでもできることです。星を理由に決めたことは、あとで理由を思い出せません。自分の言葉で理由が言えるほうへ、決め直してください。
Q. 水星逆行中に、新しいことを始めてはいけませんか?
始めていいです。始めてはいけない、という決まりは、どこにもありません。ただ、この期間に始めたことは、まったくの新規というより「前にもやったこと」の再開になりやすい、という傾向はあります。それは足を引っぱる話ではなく、始めやすさの話です。ゼロから立ち上げるより、途中まで進んでいたものを再開するほうが、必要な力は少なくて済みます。本当にゼロから始めたい気持ちがあるなら、次の新月まで置いておくという選び方もあります。新月の願い事の書き方に、始まりを言葉にする手順をまとめてあります。
Q. 生まれたときに水星が逆行していた、と言われました。どういう意味ですか?
ホロスコープの読み方のひとつで、生まれつき何かが壊れている、という意味ではありません。読み方としては、言葉をいったん内側で編んでから外に出す傾向、と語られることが多いようです。言いたいことがすぐ言葉にならない、あとから「ああ言えばよかった」と思う——そうした心当たりがあるなら、それは欠けではなく、編む時間を必要とする作りだと受け取ってください。判定するのは占いの側ではなく、心当たりのあるあなたの側です。
Q. 水星逆行でスマートフォンやパソコンが壊れやすいというのは、本当ですか?
逆行と機器の故障を結ぶ、確かめられた因果はありません。ただ、逆行を機にバックアップを取る習慣は、悪いものではありません。逆行に関係なく壊れるときは壊れますし、備えは逆行に関係なく効きます。星を口実にして備えが進むなら、口実としては上等だと思います。備えたあとで、備えたことのほうを覚えておいてください。
Q. うまくいかないことを、全部水星逆行のせいにしてもいいですか?
一日だけなら、いいと思います。名前を借りて休むことは、悪いことではありません。ただ、三週間ずっとにすると、確かめるべきことが確かめられないまま過ぎていきます。目安をひとつ。同じことが二度起きたら、逆行の話をいったん脇に置いて、二度起きた理由のほうを見てください。二度目は、たいてい仕組みの側にあります。
Q. 体調が悪いのは、水星逆行のせいでしょうか。
体調のことは、星より先に、身体と医療のほうへお持ちください。だるさや不眠を天体の周期で説明できてしまうと、受診が一週間、二週間と後ろへずれます。ずれた分は、あとから取り戻せません。医療の窓を先に開けて、そのうえでまだ説明のつかない感覚が残ったら、そのときは空の話をしましょう。順番だけの問題で、どちらかを否定しているのではありません。
読み込み直しているのは、あなたのほうです
ここまで、水星逆行という三週間の話をしてきました。最後に、いちばん基本の事実を、もう一度。
水星は、戻っていません。地球より内側を、地球より速く、いつもと同じ向きに回りつづけています。逆に見えるのは、水星がこちらの手前を通り抜けていくあいだだけです。逆走しているのではありません。読み込み直しているだけです。
そして、読み込み直しているのは、水星ではありません。あなたのほうです。
三週間が過ぎれば、水星はまた前へ進んで見えるようになります。順行と呼びます。そのとき、何が読み込まれた状態で進みはじめるのか——それは、この三週間のあなたが決めます。星は、決めません。
怖がるための三週間ではありません。読み直すための三週間です。読み直したものだけが、次の順行に乗ります。読み直さなかった日があっても、それで減るものはありません。次の逆行も、めぐってきます。年に3〜4回、必ず。
根を張れ。そうすれば、空に届く。根のほうは、逆行しません。
※本記事は、スピラボの世界観に基づく表現を含みます。エネルギーワークは医療行為ではなく、診断・治療に置き換わるものではありません。水星逆行に関する記述はスピラボの世界観に基づくものであり、特定の効果や結果を保証するものではありません。感じ方やあらわれ方には、個人差があります。眠れない日が続く、気持ちが落ち込んで動けないなど、日常生活に支障がある状態のときは、スピリチュアルの前に、医療機関・専門の相談窓口にご相談ください。
特定商取引法に基づく表記






