
2026年9月27日 — 10月11日
魂の望みを育てる、愛と価値の選び直し
牡羊座満月から、天秤座新月へ
自分の力を使ってみると、思っていた以上に喜びを感じる事があります。
一方で、始める前には分からなかった戸惑いも出てきます。好きで取り組んでいるはずなのに、相手の反応が気になる。役に立てた事は嬉しいけれど、このままの関わり方では続けるのが難しい。実現したかったものが近づいてきた時に、別の望みが顔を出す事もあるでしょう。
そうした経験には、これからの人生を創っていくための手がかりがあります。
9月27日の牡羊座満月から、10月11日の天秤座新月へ。今回は、動き始めた望みを深く見つめ、その望みにふさわしい力の使い方や、人との関係を育てる約2週間です。
何を生み出すかに加えて、それを、どんな自分として育てていきたいのか。ここからは、その問いにも向き合っていきます。
前編の「秋分、魂の望みをこの世界に生み出す」では、内側で育ててきた力に、人や世界との接点を与える事をお伝えしました。今回の記事では、その接点から受け取った経験を、次の選択へ生かしていきます。
まだ大きく動けていなくても、今までより望みがはっきりした、やってみたい事を一つ見つけたというところから始められます。この記事を初めて読まれる方も、いま大切にしたいものを思い浮かべながら、お読みください。
今回の大きな節目は、10月3日に蠍座で始まる金星逆行です。金星が扱う愛情や喜び、価値というテーマは、恋愛だけでなく、仕事や創作、自分の能力との関わりにも広がります。
自分は何に喜びを感じ、どこへ力を注ぎ、何を受け取りたいのか。その答えを深める事が、天秤座新月で結ぶ新しい関係や約束の土台になります。
※日時はすべて日本時間です。星座は西洋占星術のトロピカル方式によるサインを指します。天体の位置と時刻を確認したうえで、その意味と実践をスピラボの視点から読み解いています。
9月27日から10月11日までの星の流れ
最初に、今回の道筋を見ておきましょう。天体同士の角度の名前は、本文で意味と共に説明していきます。
| 日本時間 | 天体・暦の節目 | 今回読み解くテーマ |
|---|---|---|
| 9月27日1時49分 | 牡羊座満月 | 経験を経た自分の意志を確かめる |
| 9月28日11時49分 | 火星が獅子座へ | 内側の火を表現と実践に使う |
| 9月29日 | 太陽と天王星がトライン | 自分に合う新しい方法を試す |
| 9月30日20時44分 | 水星が蠍座へ | 言葉の奥にある動機を見つめる |
| 10月2日〜4日 | 水星・火星・冥王星の緊張角、太陽と土星の対向 | 力の使い方、言葉、責任を見直す |
| 10月3日16時16分 | 蠍座で金星逆行開始 | 愛情、喜び、価値を選び直す |
| 10月3日22時25分 | 蟹座の下弦の月 | 望みを支える暮らしと居場所を整える |
| 10月7日 | 水星と金星が合、火星と天王星がセクスタイル | 本心を言葉にし、方法を変える |
| 10月8日15時29分 | 寒露 | 秋の深まりと共に、生活を手入れする |
| 10月11日0時50分 | 天秤座新月 | 今の価値観から、関係と約束をつくる |
この流れには、外へ力を使う時と、自分の深いところへ目を向ける時があります。実際に取り組んで分かった事を持ち帰り、選び直し、もう一度関わってみる。その往復を大切にして頂きたいと思います。
満月から新月へ、月の明るい部分が少しずつ小さくなっていく時間でもあります。予定や役割を見渡し、本当に育てたいものに力が届くよう、手入れをする機会としても活用出来ます。
9月27日、牡羊座満月|受け取った感覚を、自分の意志として引き受ける
9月27日1時49分、牡羊座約3度37分で満月を迎えます。太陽は、向かい側の天秤座の同じ度数にあります。
牡羊座が差し出すのは、自分から始める意志。天秤座が扱うのは、人との関わりや、互いの意志が出会うところで生まれる調整です。
この満月では、自分から働きかけた事と、そこから返ってきたものを並べてみます。
誰かに思いを伝えた。学んだ技術を使ってみた。作品を見てもらった。暮らしの中に、自分がやりたい事のための時間をつくった。その経験を通して、以前より明確になった望みはないでしょうか。
頭の中で考えていた時は、うまく出来るかどうかばかり気になっていた。けれど、実際に取り組むと、その時間そのものが好きだと分かった。そんな発見も、今後の力の注ぎ方を決める大切な材料になります。
海王星に近い満月が照らす、言葉になる前の望み
今回の月は、牡羊座3度付近の海王星に近い位置で満ちます。占星術で海王星が象徴するのは、夢やイメージ、霊的な感受性、目に見える境界を越える働きです。
そのつながりから、私はこの満月を、自分の奥から届く感覚を丁寧に受け取る機会として観ています。
理由を説明する前に、心が動く。長く忘れていた願いを思い出す。ふと浮かんだ情景に、これから取り組みたいものの輪郭がある。そうしたものを、すぐに整った答えへまとめなくても構いません。言葉や絵、短い記録として残してみてください。
スピラボで探求している本質の力には、霊的な知覚や、エネルギーを扱う能力、身につけてきた技術の働きも含まれます。その力をどのような場で使い、どんなものを生み出したいかという問いは、日々の実践を重ねる中で深まっていきます。
受け取ったものを記録する際は、自分の感覚と、実際の出来事の両方を書いておくと役に立ちます。「こう感じた」「こう働きかけた」「相手からはこう伝えられた」。三つが並ぶと、後から振り返った時に、何を受け取り、どう生かしたかが見えてきます。
直感の鍛え方・磨き方でも、自分の中心へ意識を向け、受け取った感覚を確かめていく実践をお伝えしています。
今の自分が続けたいものを、一つ選ぶ
満月で見えた事の中から、「もう少し深めたい」と思うものを一つ選んでみましょう。
誰かの相談を聴く時間に喜びがあったなら、どんな話に心が向いたのか。創作が楽しかったなら、何を表している時に力が湧いたのか。エネルギーワークを実践したなら、どのような意図や使い方を、さらに探求したくなったのか。
経験を経た自分が「これを育てたい」と選ぶ事で、望みには、次に力を注ぐ場所が生まれます。
まだ行動していない方は、気になるものを一つ取り出し、最初にどの部分なら試せるかを考えてみてください。大きな活動の全体像が決まる前にも、確かめられる事はあります。
この満月の答えを、そのまま次の半月の出発点にしていきましょう。
9月28日〜30日|内側の火を、表現と実践へ向ける
9月28日11時49分、火星が蟹座から獅子座へ移ります。
火星は、行動力や意欲、外へ働きかける力を象徴する天体です。獅子座には、自分ならではの表現、創造する喜び、存在を外へ示すというテーマがあります。
この組み合わせは、満月で確かめた望みを、自分の手で表してみる機会として活用出来ます。
「いつか形にしたい」と考えていたものを、まず一つつくる。持っている技術を、使える場面で実践する。自分が大切にしている考えを、短い文章にまとめる。誰かの企画に参加して、自分の得意な役割を担ってみる。
獅子座の火星を生かす時には、自分がその行為に喜びを感じるかにも目を向けてください。楽しみながら集中出来る事には、さらに磨いていける力が隠れている場合があります。
自分の力が、使いやすい形を探す
29日には、天秤座の太陽と双子座の天王星がトラインを結びます。約120度の、協力的な角度です。
太陽は、自分が目指す方向や目的意識。天王星は、既存の枠組みを見直し、新しい可能性を開く働きに関わります。
今までの方法が合わなかったところに、別のやり方を一つ加えてみましょう。
口頭では説明しにくかった事を、図にして渡す。まとまった時間が必要だと思っていた練習を、短い単位に分ける。一人で完成させようとして止まっていたものに、途中で意見をもらう機会をつくる。
実現したいものに合わせて、取り組む形を選べます。新しい方法を試す事で、自分がどこで力を発揮しやすいかも分かってきます。
この時期には、表現する事と、相手の反応を受け取る事を、一組の経験として扱ってみてください。予想していなかった質問に、自分の説明を深めるヒントが見つかる事もあります。
蠍座の水星が問いかける「なぜ、それをしたいのか」
30日20時44分、水星が蠍座へ入ります。言葉や思考、理解に関わる水星が、物事の深いところへ向かうサインを進み始めます。
ここでは、自分が使っている言葉を、もう一段具体的にしてみます。
「人の役に立ちたい」。それは、相手が安心して話せる場をつくりたいのか。自分の技術で何かを支えたいのか。自分が受け取ってきたものを、次の人へ渡したいのか。
「自由になりたい」。それは、時間を自分で選びたいのか。自分の考えを表したいのか。好きな探求に力を注ぎたいのか。
一つの言葉の中にも、いくつもの望みが含まれています。自分の動機が具体的になるほど、実際に何を選べばよいかも分かりやすくなります。
ここで見つかった本心が、10月に入ってからの価値の見直しにつながっていきます。
10月2日〜4日|望みを育てるために、力の使い方を見直す
10月に入ると、いくつかの緊張を伴う配置が続きます。
2日は蠍座の水星と獅子座の火星、3日は水星と水瓶座の冥王星が、それぞれスクエアを結びます。約90度の角度であり、異なる力をどう扱うかが問われる配置です。同じ3日には、火星と冥王星が180度で向かい合います。
水星の言葉、火星の行動力、冥王星の深く変容させる力。その関係から、今回は「望みを実現しようとする時、自分はどのように力を使っているか」を見ていきたいと思います。
伝えたい思いが強い時ほど、その中身を確かめる
大切なものを伝えた時、相手がすぐには理解してくれない事があります。そこで説明を増やしたくなる、返事を急ぎたくなる、正しさを証明したくなる。そうした気持ちが出てきたら、自分の中で何が起きているか、一度見てみましょう。
話を聴いてほしいのか。自分の価値を認めてほしいのか。それとも、実際に協力してほしい事があるのか。
同じ「分かってほしい」でも、必要な関わり方は違います。協力してほしいなら、何を、いつ、どの程度お願いしたいかを伝えられます。まず話を聴いてほしいなら、その希望を最初に添える事も出来ます。
言葉に熱がこもる事自体は、大切にしているものがあるという手がかりです。その熱を、相手に届く形へ整えていきましょう。
人と関わる時には、自分の希望と共に、相手が選ぶ余地があります。返事が期待と違う場合は、何が難しいのかを確かめ、方法や時期を相談する。そうしたやり取りにも、自分の望みを育てる力を使えます。
創造に使いたい力は、どこへ向いているか
火星と冥王星が向かい合う配置は、自分の行動を動かしている深い動機へ目を向ける機会として読めます。
何かを形にしたいという望みの中に、「出来る自分だと示したい」「ここで引いたら負けた気がする」という思いが混ざる事もあるでしょう。そこに気づいたら、最初に生み出したかったものを、もう一度思い出してみてください。
相手を説得する事に多くの時間を使っていたけれど、いちばん必要なのは、実際に試せるものをつくる事かも知れません。すべてを一人で行う事にこだわっていたけれど、人の力を借りる事で、自分が担いたい部分に集中出来る場合もあります。
自分の力がどこへ向いているかを知ると、本当に生み出したいものへ、力を注ぎ直す事が出来ます。
一つの場面で結論を急がず、やり取りや実践を記録してみてください。繰り返し引っかかるところには、これから見直したい役割や条件が現れているかも知れません。
蟹座の下弦|望みが育つ、生活の土台を整える
3日22時25分には、蟹座約10度21分で下弦の月を迎えます。蟹座が象徴するのは、身近な人とのつながり、安心、住まい、日々を支える土台です。
外へ力を使うほど、その力を取り戻せる場所や時間の大切さも見えてきます。
集中したい時間に、いつも別の用事が入る。人の相談を引き受けるうちに、自分の取り組みが後回しになる。作業を始めようとするたび、道具や資料を探している。そうした事があるなら、生活の側にも手を入れてみましょう。
家族と予定を共有する、相談を受ける時間を決める、実践する場所を整える。小さな調整でも、大切なものへ向かいやすくなります。
また、静かな時間を持つと、自分が何を感じているかを受け取りやすくなります。霊的な感覚を深めている方にとっても、自分の状態を観察し、学びや実践を振り返る時間は大切です。
太陽と土星|続けたいからこそ、約束を具体的にする
4日21時29分には、天秤座の太陽と牡羊座の土星が向かい合います。自分が目指す方向を、責任や現実の条件と照らし合わせる配置です。
引き受けている事を、今の自分に合う大きさへ調整してみてください。
たとえば、誰かと共同で進める活動があるなら、どこまでを自分が担当し、どこからを相談するのか。いつまでに何を用意し、途中で難しくなったらどう知らせるのか。
役割を言葉にすると、自分も相手も、力を使う場所が分かります。期待だけで成り立っていた約束に、続けられる輪郭が生まれるのです。
一度決めた条件も、実際に取り組んだ経験をもとに更新出来ます。その調整まで含めて、自分の望みに責任を持っていきましょう。
10月3日からの金星逆行|本当に大切なものを、深いところから選び直す
10月3日16時16分、金星が蠍座約8度30分で逆行を始めます。
逆行とは、地球から見た天体の位置が、通常とは反対向きに進むように見える現象です。占星術では、その天体が象徴するテーマを振り返り、理解し直す時間として読む事があります。
金星が関わるのは、愛情、喜び、美しさ、自分が価値を感じるもの。お金や対価も、価値をやり取りする一つの形として含まれます。
そして蠍座は、深い信頼、親密さ、心の奥の動機、互いに強く影響し合う関係に目を向けるサインです。
今回の逆行を通して、私は「自分が大切にしているものを、どのような思いで大切にしてきたのか」を見つめて頂きたいと思います。
好きで続けている事にも、長く守ってきた関係にも、いろいろな思いが重なっています。その重なりを知る事で、これからの選び方が深まります。
今も、その喜びに触れているだろうか
最初は心から好きだった事が、いつのまにか「続けなければいけない事」になっている場合があります。
学ぶのが楽しくて始めたのに、他の人より進んでいない事が気になる。表したいものがあって始めた発信が、反応を確かめるための作業になっている。誰かを支えたくて引き受けた役割の中で、自分が何を望んでいたかが分からなくなる。
そんな時には、その活動の中で、今も好きな部分を探してみてください。
新しい知識に触れる瞬間なのか。相手が自分の言葉で気づきを話してくれる時なのか。技術の使い方が深まり、以前より細やかに扱えるようになる事なのか。
好きな部分が分かると、活動全体の形を見直す手がかりになります。関心が薄れた部分を減らし、深めたいところへ時間を移す事も出来ます。
以前と同じ形で続ける事だけが、その活動を大切にする方法ではありません。今の自分が喜びを感じる関わり方へ育てる事も、長く付き合っていく一つの方法です。
深く信頼するために、言葉にしておきたい事
親しい相手ほど、言わなくても分かっていると思いやすいものです。
ここまでは協力してくれるだろう。この程度なら負担ではないだろう。自分がこれだけしているのだから、相手も同じように考えているだろう。
そうした前提があると、相手の返事に思いがけず傷ついたり、関係の中で不満が育ったりする事があります。金星逆行の時間には、これまで言葉にしていなかった期待を確かめてみましょう。
「私はこういう事を大切にしています」「ここを手伝ってもらえると助かります」「あなたは、どんな形なら無理なく関われますか」。その会話を通して、二人の希望が見えてきます。
同じ気持ちでいると思っていた相手にも、その人自身の事情や望みがあります。それを知る事で、頼み方を変えたり、役割を分けたり、共に過ごす時間を新しくつくれます。
深い信頼を育てる時には、自分の本心を差し出す事と、相手の本心を受け取る事の両方が必要です。
差し出す力と、受け取りたいもの
自分の技術や能力を人のために使いたいと感じる時、何を差し出せるかには意識が向きやすいと思います。
同時に、自分が何を受け取りたいかも知っておいてください。率直な感想、協力、学び、感謝、対価、一緒に取り組む喜び。受け取りたいものが分かると、続けていける形を考えやすくなります。
たとえば、学んだエネルギーワークを実践する機会なら、相手がどのように感じたかを聴き、その経験を自分の学びへ戻す事が出来ます。仕事として提供するなら、内容や時間、対価を明確にし、双方が納得したうえで関わる事が大切になります。
受け取る事にためらいがある場合は、その理由にも目を向けてみましょう。相手に負担をかけたくないのか、自分の力にまだ確信を持てないのか、受け取った後に何かを求められる事が気になるのか。
理由によって、必要な調整は変わります。技術への理解を深める事かも知れませんし、提供する範囲や約束を明確にする事かも知れません。
自分が差し出しているものと、実際に受け取っているもの。その両方を見渡し、これからどんなやり取りを育てたいかを考えてみてください。
今の望みに合う価値基準へ
これまでの自分を支えてきた考え方が、今の望みには合わなくなる事もあります。
頼まれた事は、出来るだけ引き受けてきた。自分の事は、家族や仕事が落ち着いてから考えてきた。人に見せる時は、十分に完成させてからにしてきた。
そうした選び方には、当時の自分にとっての理由があったはずです。その理由を理解したうえで、これからも同じ基準で選ぶかを考えてみましょう。
自分の探求に時間を使いたいなら、引き受ける役割の調整が必要になるかも知れません。表現を深めたいなら、途中で見てもらい、反応を受け取る方が役に立つ場合もあります。
育ってきた自分の望みに合わせて、選ぶ基準も育てていく。その過程に、今回の金星逆行を生かせます。
前編でお伝えした「不死鳥の回廊」は、自分の深いところへ降り、役目を終えた古い衣を脱ぎ、新しい姿で帰ってくる、変容と再生の物語です。今回の見直しは、その入口に重ねて読む事が出来ます。
自分にとって大切だったものを確かめ、そこから今後へ持っていきたいものを選ぶ。表面の形を変える前に、自分が何を生きたいのかを深く知る。その時間が、次の創造を支えます。
金星の逆行は、今回の天秤座新月を越えて続き、日本時間11月14日に順行へ戻ります。10月11日は、見直しの途中で新しい意図を置く節目です。気づいた事から調整し、その後の経験も受け取りながら進めていきましょう。
10月7日〜8日|気づいた本心を、言葉と新しい方法へ
10月7日9時10分、蠍座で水星と逆行中の金星が重なります。言葉や理解を象徴する水星と、価値や喜びを象徴する金星の合です。
この頃には、見直しを通して分かった事を、言葉にする時間を持ってみてください。
自分は何を続けたいのか。どんなところに負担を感じていたのか。相手とこれから何を共にしたいのか。まずは、自分に向けて書いてみてもよいと思います。
書いたものを見ながら、相手へ伝える必要がある事を選びます。これまでの出来事をすべて説明しなくても、今の希望が伝わる言葉はつくれます。
本心に、具体的な提案を添える
「もっと自分の時間がほしい」と感じているなら、その時間に何をしたいかを考えてみます。そのうえで、「週に一度、この時間を練習に使いたいので、その間の用事を分担出来ますか」と伝える。
「自分ばかりが頑張っている」と感じているなら、何を担っているかを書き出し、「この作業は一緒に進めたい」「ここからはお願いしたい」と相談する。
望みが具体的になると、相手も、自分がどう関われるかを考えられます。相手から別の提案が出たら、そこから双方に合う方法を探していきましょう。
同じ7日19時41分には、獅子座の火星と双子座の天王星がセクスタイルを結びます。約60度の、協力しやすい角度です。
ここでは、話して分かった事を、一つの工夫へ変えてみます。連絡の方法を変える、作業を分ける、新しい道具を試す、実践する時間を移す。自分の望みが生きやすくなる方法を、まず小さく試してみてください。
本心を知り、言葉にし、方法を一つ変える。その小さな往復が、関係と現実を育てていきます。
夏に見えた可能性を、実際に使う力へ
ここで、前編から続いている外惑星のつながりにも触れておきます。
7月のマジック・トライアングルの記事で扱った天王星・海王星・冥王星は、秋にも互いの関係を保っています。その近くを、今回の火星が通ります。
10月3日には海王星とトライン、冥王星とオポジション。そして7日には天王星とセクスタイル。三つの角度が、それぞれの時刻に正確になります。
前編の満月では、そのつながりに太陽と月の光が通りました。今回は行動力を象徴する火星が関わるため、「自分が受け取った可能性を、どのような働きかけにするか」という問いへ進められます。
浮かんだビジョンを、実際に試せる形にする。自分の力の使い方を確かめ、必要な方法を工夫する。大きな時代の配置を、自分の手で扱える実践へ近づけていくのです。
寒露|深める時間が持てるように、暮らしを手入れする
8日15時29分には、二十四節気の寒露を迎えます。太陽の黄経が195度になる節目です。
秋が深まるこの頃には、日々の過ごし方にも目を向けてみてください。集中する場所の明かりや温度、夜の予定、静かに一日を振り返る時間。自分が落ち着いて取り組める条件を、一つ整えます。
何かを深く探求するには、その対象と向き合う時間が必要です。知覚や技術の使い方を確かめたい時にも、実践の前後に余白があると、その経験を受け取りやすくなります。
秋の深まりを味わいながら、これから育てたいものが、自分の生活の中で居場所を持てるようにしていきましょう。
10月11日、天秤座新月|今の自分が生きる、関係と約束をつくる
10月11日0時50分、天秤座約17度22分で新月を迎えます。
牡羊座満月で、自分の意志を確かめました。その後、表現し、試し、価値を見直し、本心を言葉にする過程を経て、天秤座の新月へ到着します。
ここで考えたいのは、その意志を持つ自分が、どのように人や世界と関わっていくかです。
逆行中の金星が支える、新しい始まり
天秤座の支配星は金星です。その金星が蠍座で逆行している事は、今回の新月を読み解く大切な手がかりになります。
自分の中で価値の見直しが続いているからこそ、以前と違う関係の結び方を選べます。
頼られる事に喜びを感じてきた人が、自分も助けを受け取りたいと分かる。相手に合わせる事が多かった人が、自分から提案する楽しさを知る。一人で深めてきた探求を、誰かと共有してみたくなる。
その変化を、今後の関係へ含めていきましょう。
「私はこういう事を大切にしています」「これから、このような形で関わりたいと思っています」。そこから相手の希望を聴き、新しい約束をつくれます。
関係を育てる相手には、家族や友人、仕事の仲間、学びを共にする人などがいるでしょう。人に向けた提案がまだ浮かばない方は、自分の活動をどのような場へ開いていきたいかを考えてみてください。
大切にしたい事と、実際の行動を合わせる
新月の時には、蠍座の金星と獅子座の火星がスクエアへ近づいています。正確な90度になるのは、新月の後、11日6時31分です。
価値を感じる金星と、実際に動く火星。その関係を、「大切にしたい事と、力の使い方は合っているだろうか」という確認に使ってみます。
家族と過ごす時間を大切にしたいと考えながら、予定には仕事しか入っていない。能力を深めたいと思いながら、学ぶ事だけが増え、実践の時間が取れていない。協力して進めたいと言いながら、すべて自分で決めている。
そうしたずれに気づいたら、実際の予定や行動を一つ変えてみてください。大切にするという思いが、時間や関わり方の中にも表れるようにします。
自分が大切にしたいものへ、実際の時間と力を渡す。それが、今回の新月で置きたい意図です。
新月の願いを、関わり方まで書いてみる
今回の新月では、願いの先に、自分がどのように関わるかを一文添えてみましょう。
「自分の力を生かせる活動を育てたい。そのために、今出来る事を整理し、関心を持つ人へ一つ提案します」
「大切な人と、気持ちを伝え合える関係を育てたい。自分が望んでいる事を言葉にし、相手が何を望んでいるかも聴きます」
「身につけた技術を深く使えるようになりたい。実践する時間を予定に入れ、その経験を記録します」
書いた意図は、その後の経験によって更新して構いません。今の自分が大切にしたい方向を定め、実際の関わりから分かる事を受け取っていきましょう。
12星座別|見直した価値を、どの領域に生かすか
ここからは、普段の星占いで使う太陽星座を入口に、今回の流れを生活へ結ぶヒントをお伝えします。
各サインを起点に、蠍座の金星逆行と天秤座新月が巡る領域を読む簡易的なガイドです。個人の出生図全体を読む鑑定とは異なります。いまの状況と重なるところから活用してください。
牡羊座|自分の意志を、深く協力出来る関係へ
あなたのサインでの満月から始まる期間です。まず、自分がこれから育てたいものを確かめてください。金星逆行では、人と共有しているものや、深い信頼に目を向けます。時間、責任、支えを、どのように分け合っているでしょうか。
天秤座新月では、一対一の関係を新しい形へ育てます。自分が差し出せる事と、助けを受け取りたい事を一つずつ伝えてみてください。互いの希望が分かる事で、具体的な協力を考えられます。
牡牛座|大切な関係を、日々の過ごし方に映す
金星逆行では、親しい人や協力相手との関係を見直します。相手に期待している事、自分が引き受けてきた事を言葉にしてみましょう。今も同じ形が双方に合っているかを確かめる時間です。
天秤座新月が照らすのは、日々の仕事や習慣、生活の手入れです。関係の中で大切にしたい事を、一日の予定や役割分担へ反映してください。連絡の時間、休む時間、担当する作業など、一つ調整する事が今回の一歩になります。
双子座|役割を整え、自分の喜びへ力を戻す
金星逆行では、日々の働き方や引き受けている役割を振り返ります。頼まれるままに続けている事の中に、今の自分に合わなくなったものはないでしょうか。時間の使い方を見渡し、必要な相談をしてみてください。
天秤座新月では、創作や楽しみ、自分らしい表現へ意識を向けます。書く、つくる、学んだ事を試す。その中から、純粋に取り組みたいものへ時間を渡しましょう。自分の発想を形にする喜びを、生活の中へ迎えます。
蟹座|好きなものが育つ、居場所をつくる
金星逆行では、何をしている時に喜びを感じるかを確かめます。以前は夢中だった事に、今も同じ形で関わりたいでしょうか。創作や趣味、表現の中で、今の自分が深めたい部分を探してみてください。
天秤座新月では、家や居場所、生活の土台を整えます。好きな事に集中出来る場所をつくる、身近な人と時間の使い方を相談するなど、喜びを支える条件へ手を入れましょう。3日の蟹座の下弦も、自分の暮らしを見渡す節目になります。
獅子座|自分の土台を知り、思いを届く言葉にする
28日から火星があなたのサインを進みます。表したいもの、取り組みたい事を、具体的な行動へ移してみましょう。その一方で、金星逆行では、家族や居場所、自分が安心出来る条件を見直します。
天秤座新月の一歩は、その気づきを言葉にする事です。「私はこの時間を大切にしたい」「こういう形で進めたい」。身近な人との会話や学びを通して、自分の意志が伝わる形を育ててください。活動を支えるつながりも、そこから生まれます。
乙女座|本心を言葉にし、自分の価値を確かめる
金星逆行では、普段の伝え方や学び方、身近な人とのやり取りを振り返ります。説明している内容と、自分が本当に望んでいる事は合っているでしょうか。何を分かってほしいのかを、一度自分に向けて書いてみてください。
天秤座新月では、自分の資質や技術、時間などの資源へ目を向けます。自然に出来る事、深めてきた事を具体的に整理し、どこで生かしたいかを選びましょう。受け取りたい支えや対価も含めて考える事が、次の一歩です。
天秤座|今の価値観から、自分の方向を選ぶ
金星逆行では、自分が何に価値を感じ、どこへ時間やお金を使いたいかを見直します。周囲の評価に合わせて選んでいたものの中から、今も自分の喜びにつながっているものを確かめてください。
11日は、あなたのサインでの新月です。これからどのような自分として活動したいかを、一つの意図にしてみましょう。大切にしたいものが決まったら、そのための時間を実際の予定へ入れます。自分で選んだ価値が、今後の方向を支えていきます。
蠍座|自分の望みを聴き、静かに育てる
金星があなたのサインで逆行を始めます。自分が好きなもの、心地よいと感じる関わり方、外へ表したい姿などを、今の感覚で確かめてみてください。以前の自分と違う答えが出てきたら、その変化にも耳を傾けましょう。
天秤座新月では、内面を深める時間や静かな準備を大切にします。新しく分かった望みを記録し、まだ言葉になりきらない部分も温めてください。ひとりで落ち着ける時間を確保する事が、次に外へ使う力を育てる一歩になります。
射手座|胸の内の願いを、未来のつながりへ
金星逆行では、表に出してこなかった願いや、過去から残っている思いに目を向けます。一度は諦めた関心の中に、今の自分なら別の形で取り組めるものがあるかも知れません。静かな時間に、本心を書き留めてみましょう。
天秤座新月では、仲間や未来の目標との関係を育てます。自分が深めたいテーマについて、関心を共有出来る人と話してみてください。これから何を共にしてみたいかを言葉にすると、願いに新しい接点を与えられます。
山羊座|共に目指す未来を、今の役割へ結ぶ
金星逆行では、仲間とのつながりや将来の望みを見直します。以前に掲げた目標は、今の自分も育てたいものでしょうか。協力している人たちと、何を大切にして進めたいかを確かめてみてください。
天秤座新月では、仕事や社会の中で担う役割へ、その答えを反映します。自分が引き受けたい事、他の人と分担したい事を具体的にしましょう。目指す未来に合わせて、目の前の担当や働き方を調整する事が、今回の一歩です。
水瓶座|自分が果たしたい役割から、探求を選ぶ
金星逆行では、仕事や活動で受け取っている評価と、自分が感じている価値を照らし合わせます。期待される役割の中で、今後も力を注ぎたい部分はどこでしょうか。自分が届けたいものを、改めて言葉にしてみてください。
天秤座新月では、学びや探求を通して視野を広げます。果たしたい役割が見えると、そのために深めたい知識や技術も選びやすくなります。関心のある分野を一つ調べ、今の活動へ持ち帰れる学びを探してみましょう。
魚座|大切な世界を、信頼と協力の中で育てる
金星逆行では、自分が大切にしている考え方や、学び続けたい世界を見つめます。以前に受け取った教えや目標が、実践を重ねた今、どのような意味を持つかを確かめてみてください。体験から生まれた自分の理解も、大切な資源です。
天秤座新月では、深い信頼や、人と共有するものへ意識を向けます。知識、技術、時間、責任を、どのように持ち寄れるでしょうか。自分が差し出せる力と、必要な協力を一つずつ具体化し、話す機会をつくってみてください。
新月までの実践|望み・力・関わり方を、同じ紙に並べる
落ち着いて考えられる時間に、紙を一枚用意してみてください。前編の実践を書いた方は、その記録も手元に置きます。
今回は、次の四つを順に書いていきます。
| 書く事 | 確かめたい内容 |
|---|---|
| 育てたい望み | 試した経験や今の気持ちを踏まえて、これからも深めたいものは何か |
| 使っている力 | その望みに、どんな時間・技術・知識・行動を注いでいるか |
| 調整したい事 | 今の望みと合わなくなった役割、条件、選び方は何か |
| 次の関わり | 誰と何を相談し、どのような方法を試すか |
たとえば、学んだヒーリングを、もっと深く使えるようになりたい。
使っている力は、習得した技術と、相手の状態を丁寧に受け取ろうとする意識。調整したいのは、予定を詰め込み、実践後に振り返る時間が取れていない事。次の関わりは、実践する時間を無理なく確保し、相手の了承を得たうえで感想を聴く機会を設ける事です。
創作であれば、作品を届けたい相手や、意見をもらう時期を書けます。暮らしであれば、自分が大切にしたい時間と、そのために必要な分担を整理出来ます。
書き終えたら、10月11日以降に試す行動を一つ選んでください。いつ、どこで、何をするかまで決め、予定に入れておきましょう。
振り返りから見つかった望みを、次の行動へ渡すところまでが、今回の実践です。
言葉がすぐに出てこない時は、ジャーナリングのやり方を参考に、浮かんだ事から書いてみてください。最初からきれいな文章にする必要はありません。自分が読み返した時に、その時の気持ちが分かれば十分です。
実際に動いた後には、何が変わり、何を感じたかも一行添えておきます。その記録が、見直しを続ける次の手がかりになります。
よくある質問
金星逆行中は、新しい事を始めない方がよいですか?
逆行だけを理由に、すべての行動を止める必要はありません。今回は、自分の価値観や望みを確かめながら、方法や関わり方を調整する時間としてご紹介しています。
新しい事に取り組む場合も、何を大切にして選ぶのか、条件を理解しているかを確かめてください。小さく試して経験を受け取り、必要な修正をする進め方も出来ます。
10月11日の新月までに、結論を出す必要がありますか?
すべての答えを出す必要はありません。金星の逆行は11月14日まで続きます。今回の新月では、その時点で分かっている望みをもとに、次の一歩を選んでみてください。実際に関わりながら、意図や約束を更新していけます。
特別な感覚がなくても、この期間を活用出来ますか?
出来ます。時間の使い方を見直す、大切な人と話す、学んだ事を一度実践するなど、日々の行動から取り組めます。霊的な感覚を探求している方も、体感だけでなく、自分の判断や技術の扱い方がどう変わっているかを観察してみてください。
なお、満月も新月も深夜に起こります。実践は、落ち着いて取り組める時間に行って頂けます。
大切なものを選ぶ事から、次の創造が始まる
この半月で見つかるのは、これから育てたい望みと、その望みを生きる自分の在り方です。
使ってみたから分かった力がある。関わってみたから分かった喜びがある。そして、これからも大切にしたいものが、以前より具体的になっている。
その経験を、次に選ぶ時間や活動、関係へ生かしていきましょう。
スピラボが大切にしているのは、自分の本質の力を、この身体で生きる人生に生かしていく事です。内側で深まったものが、一つの表現、一つの実践、一つの関わりとなって、この世界へ届く。そこから受け取った経験が、さらに自分の力への理解を深めていきます。
「不死鳥の回廊」へ向かう秋、その往復の中で、今の自分に合う姿を見つけていきたいと思います。
大切なものを確かめる事は、自分がこれから注ぐ力の行き先を選ぶ事でもあります。
あなたは、何を育て続けたいでしょうか。
その答えに、あなたの時間と力を渡してみてください。
根を張れ。
そうすれば、空に届く。
暦の確認元:国立天文台「2026年の朔弦望」、二十四節気および雑節。惑星のサイン移動・逆行・度数は2026年の天体イベント表、角度はアスペクト表で確認し、日本時間へ換算しています。本文のテーマと実践は、スピラボの視点による読み解きです。






