2026年10月11日〜26日
育ち始めた望みのために、
古い役割を脱ぐ
天秤座新月から、牡牛座満月へ。
大切なものを、これからの自分に合う形で生きていく。
やってみたい事が、以前よりはっきりしてきた。誰と、どのように関わっていきたいかも、少しずつ見えてきた。それなのに、いざ動こうとすると、いつもの自分が顔を出す。
自分の取り組みに使うはずだった時間に、頼まれた用事を入れてしまう。学んだ力を使ってみたいのに、まだ教わる側でいようとする。新しい提案をしたいと思いながら、周りの意見が揃うまで待ってしまう。
そんな場面では、望みだけでなく、その望みを持って生きる「自分の在り方」にも目を向ける必要がありそうです。
2026年10月11日0時50分の天秤座新月から、26日13時12分の牡牛座満月へ。この半月は、選び直してきた価値を実際の関わりに置き、その経験を通して、身に着けてきた役割や自己像を見直していく期間として観ています。
望みが育ってきたからこそ、その望みを生きる自分の姿も、育て直していく。
前編「牡羊座満月から天秤座新月へ」では、自分の力を使い、人や世界との関わりから受け取った経験をもとに、愛と価値を選び直す流れをお伝えしました。今回は、そこで見つけた望みを、これからの自分として生きていく為の続きです。
前編を読んでいない方も、今、少しでも育ててみたい事を一つ思い浮かべてみてください。仕事でも、誰かとの関係でも、表現や霊的な探求でも構いません。
この半月で、確かめていきたい事
その望みを育てていく為に、これからも必要なものは何でしょうか。また、役目を終えたものはあるでしょうか。
手がかりになるのは、役割の名前より、今の働きです。大切なものを支え、力を注げる役割は活かす。守りたい価値は残しながら、今の望みを狭めている条件や習慣を調整する。その違いを、実際の経験から見ていきましょう。
✦この半月の星の流れ|関わりの中で見つけた価値を、自分の生き方へ
今回の新月が起こる天秤座と、満月が起こる牡牛座は、どちらも金星を支配星とするサインです。占星術では、そのサインの性質と深く結びつく天体を、支配星と呼びます。
金星が象徴するのは、愛情、喜び、美しさ、価値を感じるもの、そして受け取る事。天秤座では、人との関係や、互いの違いをどう扱うかに目が向きます。牡牛座では、自分に備わる資質や、身体を通して味わう感覚、日々の暮らしの中で確かに持っているものが大切になります。
その金星は、10月3日から逆行中です。逆行とは、地球から見た天体が、通常とは反対向きに進むように見える現象であり、占星術では、その天体のテーマを振り返り、理解を深める機会として読みます。
このつながりから、私は今回の半月を、「人との関わりの中で選び直した価値を、自分がどのように生きるか」まで深める時間として読み解いていきます。
以下の日時は、すべて2026年の日本時間です。星座はトロピカル方式のサインを指します。天体の動きは暦で確認し、その意味と過ごし方は、スピラボの視点からお伝えしています。
| 日本時間 | 主な動き | 今回、活かしたい視点 |
|---|---|---|
| 10月11日 0時50分 |
天秤座新月 | 選び直した価値を、実際の関係や行動に置いてみる。 |
| 10月16日 | 冥王星が順行へ。 火星と土星がトライン |
力の使い方を確かめ、続けられる取り組み方をつくる。 |
| 10月19日 1時13分 |
山羊座で上弦の月 | 動いた経験をもとに、役割・責任・時間の配分を調整する。 |
| 10月23日 18時38分 |
霜降。太陽が蠍座へ | 今までの役割で、何を守り、何を求めてきたかを知る。 |
| 10月24日 | 太陽と逆行中の金星が蠍座で合。 水星が蠍座で逆行開始 |
大切なものと生きる方向を重ね、自分を説明する言葉を見直す。 |
| 10月25日 夕方 |
逆行中の金星が天秤座へ戻る | 深く確かめた本心を、関わり方や約束へ持ち帰る。 |
| 10月26日 13時12分 |
牡牛座満月 | 役割を見直した先に残る価値を、身体と暮らしの中で受け取る。 |
新月から満月へ、月は満ちていきます。その期間に「脱ぐ」というテーマがあるのは、望みが育つにつれ、今までの自分の姿との違いが、具体的になってくるからです。
やりたい事が曖昧だった時には、引き受けられた役割もあったでしょう。けれど、自分の時間を注ぎたいものが見えてくると、同じ配分では難しくなる。実際に力を使う喜びを知った事で、「自分はまだ何も出来ない」という見方が、経験と合わなくなる場合もあります。
成長するにつれて、手を入れたいところが見える。そのように捉えると、見直しは、育ってきたものをさらに活かす為の選択になります。
11日の時点ですべてを決める必要はありません。まず動き、中旬に確かめ、月の後半で理解を深める。その往復を通して、残したいものと変えたいものを選んでいきましょう。
✦10月11日・天秤座新月|望みを、実際の関わりに置いてみる
10月11日0時50分、天秤座で新月を迎えます。ここでは、見つけた望みを、人との関わりや実際の行動へ渡していきます。
「自分の考えを伝えたい」と分かったなら、次の打ち合わせで一つ提案する。「学んだ技術を使いたい」と思ったなら、実践する機会をつくる。「助けを受け取りたい」と感じたなら、どの部分をお願いしたいかまで伝えてみる。
前編で書いた新月の意図や、今の自分が大切にしたい事があれば、その中から一つ選んでみてください。望みが、実際の時間と関係の中に置かれるところから、この半月が始まります。
新しい関わり方を選んだ時、自分の反応を観る
たとえば、いつも聞き役だった人が、自分の希望を先に話してみる。相手は自然に受け取ってくれたのに、自分の方が落ち着かず、すぐに話を相手へ戻したくなるかも知れません。
誰かに仕事を任せた時にも、相手が困っている訳ではないのに、途中で手を出したくなる事があります。ずっと自分で担ってきた人ほど、任せている時間の使い方に戸惑う場合があるのです。
そうした反応には、自分がどんな役割を通して安心や価値を感じてきたかが表れます。「人の話を聴く事で、ここにいて良いと思えていた」「すべてを把握していれば、失敗を防げると考えていた」。そこまで分かると、新しい選択が難しかった理由も見えてきます。
実際の相手の反応と、自分の中に出てきた予想や気持ちを、分けて書いてみましょう。自分では嫌がられると思っていた提案が、相手にとっては助かるものだった、という発見もあるはずです。
一つ行動してみると、望みの輪郭と共に、その望みを生きる自分に必要な調整も見えてきます。
育てる関係には、自分の変化も含めてよい
人との関係は、これまでの自分をもとに出来ています。だから、自分の中で変わった事を、相手がすでに知っているとは限りません。
以前は引き受けるのが楽しかった作業でも、今は別の分野を深めたくなっている。教わる事に集中していた時期を経て、自分でも試し、その経験を持ち寄りたくなっている。そうした変化を伝える事で、相手にも新しい関わりを考える材料が渡ります。
「今後は、この部分に力を入れたいと思っています。これまでの担当は、どのように分けられるでしょうか」。自分の希望と、すでにある約束の両方を話題に出来ると、次の形を具体的に相談しやすくなります。
相手から別の希望が出てくる事もあるでしょう。その違いから、自分にとって譲れる条件と、大切に持ち続けたい方向が、さらに明確になる場合もあります。
クリエーションからバランスへ、育ってきたものを活かす
スピラボでは、秋分の「ソブリン・クリエーション」で、魂の望みと本質の力を結び、現実の創造へ向けて動き始める事をテーマにしました。自分の内側にあるものを、表現や実践として、人や世界との接点へ開いていく流れです。
そして10月10〜11日の「ソブリン・バランス」は、その望みに合わせて価値基準と関わり方を見直し、必要なご縁を結ぶ事をテーマにしています。
そこで大切にしているものは、その先でも活きます。自分が何を育てたいかを知る事は、役割を見直す時の判断の基準になりますし、本心を話せる相手や、共に取り組める関係は、新しい形を試す時の支えになります。
イベントへの参加経験にかかわらず、日常にも、そうした積み重ねはあるでしょう。最近はっきりした望み、助けになった出会い、自分の力を使えて嬉しかった経験。それらを、次の選択に活かしていきましょう。
✦10月中旬|動いてみる事で、役割と望みのずれが見えてくる
新月の後は、選んだ事を実際に試し、その感触を確かめていく時間です。取り組んでみて、思った以上に楽しかった部分もあれば、ここには力が入りすぎていた、と気づく部分もあるでしょう。
ここで見たいのは、結果だけでなく、何に自分の時間とエネルギーを使っていたかです。望んでいた事に集中出来たのか。それとも、「いつもの自分でいる事」に、多くの力を使っていたのか。その違いを観てみてください。
16日|力を使う方向と、続ける形を合わせる
10月16日には、水瓶座の冥王星が順行へ戻ります。同日、獅子座の火星と牡羊座の土星が、トラインという約120度の角度を結びます。
占星術で冥王星は、深い変容や力の扱い方に関わります。火星は実際に働きかける力、土星は責任や時間をかけて築くもの。そのつながりを、見直してきた力の使い方を、続けられる行動へ移す節目として活かしてみましょう。
自分の活動を始めたいのに、すべての準備を自分で終えるまで人に話せない。技術を深めたいのに、毎回良い結果を示そうとして、試す範囲を狭めている。そうしたところがあれば、力の注ぎ方を一つ変えてみます。
準備の途中で、必要な人へ相談する。実践の目的を一つに絞り、今回は何を確かめたいかを先に決める。出来た事と、さらに知りたい事を、両方記録する。
続ける為の形があると、その都度、自分の価値を証明する事に力を使わず、取り組みそのものを深めやすくなります。熱意を、何度でも使える方法へ育てていくのです。
「出来る役割」と「これから担いたい役割」を確かめる
長く続けてきた事には、上手に出来る部分があります。その為に、周りから頼まれ、自分でも自然に引き受けているかも知れません。
ただ、得意だからといって、今後も同じ割合で担いたいとは限りません。段取りを整えるのが得意でも、これからは自分の作品をつくりたい。人の相談を聴く力があっても、自分の探求に集中する時間を増やしたい。能力がある事と、その力をどこへ注ぐかは、それぞれ確かめられます。
ここで培ってきた力を捨てる必要はありません。段取りの力を、自分の創作が続く仕組みに使う。人の話を受け取る力を、深く関わりたい相手や、今取り組んでいるテーマへ向ける。使う場所や量を選び直せます。
霊的な知覚や、エネルギーを扱う技術を探求している方にも、この視点は役に立つと思います。「自分はこの方法でしか受け取れない」「いつも強い体感があるはずだ」という自己像が、実際に起きている細やかな変化を見えにくくする場合があります。
その時に何を知覚し、どのような意図で力を使い、相手や場からどんな反応を受け取ったのか。経験を丁寧に観る事で、これまでの説明には収まりきらない使い方や、さらに探求したい点を見つけられます。
19日・山羊座上弦|続けたい望みに、実際の時間を渡す
10月19日1時13分、山羊座で上弦の月を迎えます。新月から満ちてきた月が、太陽と約90度をつくる節目です。山羊座が象徴するのは、責任、仕事、積み重ね、形にしていく為の構造です。
この頃には、新月から試してきた事を、実際の予定と照らし合わせてみてください。取り組めた時間はどれくらいあったでしょうか。毎回止まりやすかったのは、どの場面だったでしょうか。
「時間が出来たら、自分の事をする」と決めていたなら、その順番で本当に時間が残ったかを確かめます。残らなかったのであれば、先に小さな枠を確保し、それに合わせて他の用事を相談する方法が考えられます。
一方で、始めた時の目標が大きすぎたと分かる場合もあります。毎日長く取り組む予定を、週に二度の集中出来る時間へ変える。その方が経験を受け取りやすいなら、今の自分に合う形へ調整してよいのです。
望みに責任を持つ事は、その望みが実際に育つ時間と関わり方を、選んでいく事でもあります。
この段階で、大きな決別をする必要はありません。何を続け、どこを調整すると望みが生きやすくなるか。その判断材料を持って、月の後半へ進んでいきます。
✦10月23〜25日|何を守るために、その姿を身に着けてきたのか
10月23日18時38分、二十四節気の霜降を迎えます。太陽の黄経が210度に達し、トロピカル方式では、太陽が蠍座へ入る時です。
蠍座は、深い信頼や結びつき、表面からは見えにくい動機、変容に関わるサインです。この頃からは、中旬までに見えてきた役割のずれを、もう少し深いところから確かめていきましょう。
なぜ、自分が全部を引き受けようとしていたのか。なぜ、ずっと学ぶ側にいようとしていたのか。なぜ、望みが変わったと分かっていても、以前の目標を掲げ続けていたのか。
その理由に触れると、今までの姿が、自分を支える為に必要だった事も分かってくるかも知れません。
その役割には、引き受けた時の理由がある
誰かが大変な時に、自分がしっかりしていようと決めた。新しい場に入った時に、まず周囲を観て、求められる事をしようとした。大切なものを失いたくなくて、失敗しない方法を身に着けた。
その姿で乗り越えられた時期があり、守れた関係があり、身についた力もあるでしょう。今の自分から見て窮屈でも、当時の選択には、その時なりの意味があります。
だからこそ、見直す時には、「この役割をやめたい」の少し奥へ進んでみてください。「この役割を通して、何を大切にしてきたのだろうか」と。
すべてを引き受けてきた人が大切にしていたのは、相手への愛情かも知れませんし、安心して任せてもらえる信頼かも知れません。学び続けてきた人は、物事を丁寧に理解する事や、扱う力への誠実さを大切にしてきたのかも知れません。
その価値が分かると、今後へ持っていくものが見えてきます。愛情があるからこそ、続けられる分担を話す。誠実に学びたいからこそ、自分で実践し、まだ分からない点を具体的にする。価値の活かし方を、今の自分に合わせて変えられるのです。
これまで守ってきた大切なものを知る事が、古い役割を脱いだ先の、自分の支えになります。
24日・太陽と金星の合|大切にしたいものと、生きる方向を重ねる
10月24日12時44分頃、蠍座で太陽と逆行中の金星が合になります。地球から見た黄道上で、二つの天体が同じ位置に重なる配置です。
自分が生きていく方向を象徴する太陽と、愛や価値を象徴する金星。その重なりを、見直してきた大切なものを、今後の生き方へ含めていく節目として観ています。
「私は人を支える事を大切にしている」。その答えがあるなら、何でも引き受ける以外に、どんな支え方があるでしょうか。自分の経験を伝える、相手が自分で出来るように教える、必要な時に相談出来る関係をつくる。支える力には、いくつもの使い方があります。
「私は目に見えない世界を探求したい」。そうであれば、特定の体験をした人として認められる事と、実際に理解や能力を深める事の、どちらに力を注ぎたいでしょうか。まだ説明しきれない感覚を記録し、知覚の違いや技術の働きを確かめる時間も、その望みに直接つながります。
ここで、自分を良く見せようとする気持ちまで消そうとしなくてよいと思います。その気持ちがある事も知ったうえで、次に何へ力を使うかを選べばよいのです。
大切な価値がはっきりすると、役割を変えても持ち続けられるものが分かります。今までの形だけが、自分の望みを守る方法だと思っていたところに、別の可能性が生まれます。
同日の水星逆行|自分を説明してきた言葉を、今の経験で確かめる
同じ24日の16時12分頃、水星が蠍座で逆行を始めます。水星が関わるのは、思考、言葉、理解、情報のやり取りです。
今回、見直してみたいのは、自分について繰り返してきた言葉です。
「私は裏方の方が向いている」「自分は人に頼るのが苦手だから」「まだ何も出来ない」「ここまで続けたのだから、最後まで同じやり方でやるべきだ」。その言葉は、今の経験にも合っているでしょうか。
以前は正確だった説明が、その後に育った力や、新しく生まれた望みを含んでいない事があります。人前で話すのは得意ではなくても、少人数で、自分の探求について語る時間は楽しいかも知れません。すべてを任せるのは難しくても、一つの作業なら頼めた経験があるかも知れません。
その場合は、出来た範囲や、合う条件まで含めて書き直してみます。「自分の経験を、関心のある人に伝える事から始めている」「必要な部分を具体的にして、協力をお願いする練習をしている」。実際に動いている自分が入る言葉にします。
霊的な探求でも、自分が知覚した事と、それをどう解釈したかを分けると、理解を深めやすくなります。最初につけた意味だけに固定せず、別の実践や時間を置いた観察と照らし合わせてみてください。記録があると、変化も、共通している点も確かめられます。
自分への説明が変わると、相手との約束に加えたい言葉も変わってきます。引き受ける範囲、確認してから返事をしたい事、今は試している段階である事。必要なところから伝えていきましょう。
25日・金星が天秤座へ|深く見えた本心を、関係へ持ち帰る
10月25日の夕方、逆行中の金星が天秤座へ戻ります。蠍座で自分の奥を確かめてきた流れを、人との関わりへ持ち帰る節目として読めます。
自分の中で分かった事を、すべて相手へ説明する必要はありません。これから共にする事に関わる部分を、伝えられる形へ整えてみてください。
「これからも一緒に続けたいので、担当を見直したいです」「今は、この分野を深める時間が必要です」「まずこの範囲で試し、その後で次の進め方を相談したいと思っています」。本心に、今出来る提案を添えます。
それまで自分が先回りしていた事を、相手が担ってくれるかも知れません。相手も同じように、関わり方を変えたいと思っていたと分かる場合もあります。役割の見直しから、新しい協力が生まれる可能性にも目を向けてください。
古い衣を脱ぐ。その後の姿は、急いで決めなくてよい
前編からお伝えしている「不死鳥の回廊」は、自分の深いところへ降り、役目を終えた古い衣を脱ぎ、新しい姿で帰ってくる変容の物語です。回廊をさらに進む中では、何を脱ぐのかと共に、その後に何を残すのかも大切になります。
錬金術が扱うのは、魂の完成へ向かう変容です。その視点からこの過程を観るなら、外へ示す姿を変えるだけでなく、自分が何を知覚し、何に力を注ぎ、どのように生きていくかまで含めて探求していく事になります。
ここでの「燃やす」「灰になる」は、役目を終えた形がほどけた後、次の形を急いで固定しない事を表す象徴です。ずっと世話をする役だった人が、その役を減らした途端、別の場所でまた世話役を探し始める。そうなる前に、自分が本当にしたい事を確かめる時間を持つ、という事です。
空いた時間に、ただ何も感じない日があってもよいでしょう。少し寂しくなる事も、思いがけず面白いものに出会う事もあるかも知れません。その反応を受け取りながら、日々の仕事や実践は続けられます。
新しい肩書きが決まる前でも、一つつくる事、一度試す事、必要な会話をする事は出来ます。その経験が、自分に合う次の姿を教えてくれます。
✦10月26日・牡牛座満月|役割を見直した先に、残るものを受け取る
10月26日13時12分、牡牛座で満月を迎えます。蠍座の太陽と、牡牛座の月が向かい合う時です。
蠍座で深い動機や結びつきを見つめてきたところへ、牡牛座の月が、自分の身体、感覚、資質、暮らしの実感を照らします。
役割を少し変えてみた今、自分は何を感じているでしょうか。どんな時間を嬉しいと感じ、何に触れると落ち着くでしょうか。以前のように振る舞わなくても、自分の中に残っている力は何でしょうか。
役割が変わっても、身についた力は残っている
すべてを引き受ける役から離れても、人の状況をよく観る力や、物事を進める技術は残っています。いつも教わる側でいる事を見直しても、丁寧に学ぶ姿勢や、積み重ねてきた知識は使えます。
自分の価値を、特定の役割と一緒にしていた部分があるなら、この満月には、実際に出来る事を一つ確かめてみてください。誰かの期待に応える場面から少し離れて、その力を、自分が選んだ目的の為に使ってみるのです。
人の話を聴く力を、自分の考えを深める文章に活かす。調べる力を、今後学びたい分野へ向ける。身につけたヒーリングやエネルギーワークの技術を、習った方法に沿って実践し、自分の理解がどこまで深まっているかを観る。
形を変えた先にも、培ってきた力と、今も大切にしたいものは残っています。その両方を、これからの自分の為に使えます。
身体の感覚を、暮らしを選ぶ材料にする
牡牛座は、触れる、味わう、聴くといった身体の感覚とも結びつくサインです。この時期に考えてきた事を、日常で実際にどう感じるかまで確かめてみましょう。
予定を少し減らした日は、食事を味わう余裕があった。静かな場所で実践すると、小さな感覚の違いに気づきやすかった。自分の考えを伝えた後、緊張はしたけれど、その後の作業には集中出来た。そうした具体的な経験を拾っていきます。
新しい事を始めれば、慣れるまで緊張する場合もあります。心地よさや身体の反応だけで即座に正解を決めず、取り組んだ内容、時間、終えた後の状態を合わせて観ると、自分に合う条件を探しやすくなります。
どんな場所なら集中出来るか。どの程度の予定なら、仕事も探求も丁寧に扱えるか。誰と過ごした後に、自分の考えが明確になるか。その答えは、望みを長く育てる為の、大切な生活の知恵になります。
空いたところへ、本当に受け取りたいものを迎える
役割を調整すると、これまでと違う受け取り方が必要になる事があります。自分でしていた事を誰かに任せるなら、その人の方法を受け入れる場面も出てくるでしょう。得意な事を外へ差し出すなら、感想や協力を受け取る機会も生まれます。
その時に、相手が何を差し出してくれているかを、落ち着いて見てみてください。すぐに同じ量を返そうとする前に、その助けによって何が出来たかを受け取る。感想をもらったなら、自分では気づいていなかった価値を知る材料にする。
空いた時間にも、自分が本当に触れたいものを迎えられます。読みたかった本、手を動かす実践、好きな音楽、何も決めずに歩く時間。大きな変容の話をしてきましたが、その変化を生きるのは、こうした日々の自分です。
この満月で、今後の姿を全部完成させる必要はありません。「これを大切にしたい」「この力は使い続けたい」「この過ごし方をもう少し試したい」。そう言えるものが一つあれば、次の行動を選べます。
24日からの水星逆行も、金星逆行も、日本時間11月14日にそれぞれ順行へ戻ります。満月の後も、分かった事を関係や暮らしへ反映しながら、理解を深めていけます。
✦12星座別|望みを育てる為に、どの役割を見直すか
ここからは、普段の星占いで使う太陽星座を入口に、今回の主題を生活へ結ぶヒントをお伝えします。
太陽星座を1番目としてサインごとの領域を数え、天秤座新月、蠍座での見直し、牡牛座満月を読む簡易ガイドです。個人の出生図全体を読む鑑定とは異なります。今の状況に重なるところから使ってみてください。
牡羊座|誰かを支える力を、自分の資源としても活かす
天秤座新月では、一対一の関係に、新しい関わり方を置いてみます。蠍座で見直すのは、共有している時間や責任、深い信頼。牡牛座満月では、その関係の中で使っている、自分の技術や資源へ目を向けます。
問いは、「協力する為に差し出しているもののうち、今後も自分で選びたい部分はどこだろうか」。何でも合わせる役になっていたなら、協力する範囲を具体的にしてみましょう。
一歩として、共同で進めている事について、自分が担える内容と使える時間を一度書き、相手と確認してみてください。自分の力を知る事が、続けたい関係の土台になります。
牡牛座|役に立つ自分の中に、自分自身の希望も含める
天秤座新月で扱うのは、日々の仕事や習慣です。蠍座では、親しい相手や協力者との関係を見直し、満月はあなたのサインで起こります。相手に合わせて整えてきた毎日の中で、自分はどう過ごしたいかを確かめる流れです。
問いは、「頼まれなくても、自分の為に続けたい事は何だろうか」。役に立っている時間だけを、自分の価値の基準にしていなかったかも観てみましょう。
一歩として、誰かの用事を入れる前に、自分が取り組みたい事を予定に一つ入れます。その時間を過ごした後、どんな喜びや発見があったかまで受け取ってください。
双子座|表現する喜びに、静かに育てる時間を渡す
天秤座新月は、創作や喜びを試す出発点。蠍座では、日々の働き方や役割を見直し、牡牛座満月では、ひとりで落ち着く時間や、まだ表に出していない思いへ目を向けます。
問いは、「反応がなくても、もう少し続けてみたい表現は何だろうか」。人を楽しませる役に慣れているなら、すぐに面白い答えを返さない時間も持ってみてください。
一歩として、公開や評価を前提にしない制作時間を一度つくります。書きかけ、描きかけのまま置き、後から見た時にも残っている関心を確かめる。その余白が、次に表す内容を育てます。
蟹座|守ってきた居場所から、これからの仲間へ開く
天秤座新月では、家や生活の土台を整えます。蠍座では自分の喜びや創造性を確かめ、牡牛座満月では、仲間や未来の目標とのつながりを受け取ります。身近な人を支える時間に加え、自分の関心を共に育てる場も大切になります。
問いは、「自分が世話をする役でなくても、参加したい場はどこだろうか」。役に立つ事から入らず、関心を持つ一人として関われるかを観てみます。
一歩として、興味のある集まりや企画について調べ、まず自分が何を知りたいかを一つ言葉にしてください。新しいつながりを、引き受ける用事でいっぱいにしないところから始めます。
獅子座|人に伝える言葉を、今の自分が担いたい仕事へ
天秤座新月は、会話や学び、発信の一歩を後押しするテーマです。蠍座では家や内側の土台を見直し、牡牛座満月では、仕事や社会の中での役割を確かめます。
問いは、「以前から期待されている姿と、今の自分が届けたいものは、どこが変わっただろうか」。見せ方を整える前に、実際にしたい仕事や活動を具体的にしてみましょう。
一歩として、自己紹介や活動説明の一文を、今取り組んでいる内容に合わせて更新します。立派な肩書きを増やすより、何を大切にし、どんな力を使っているかが伝わる言葉を選んでください。
乙女座|身につけた力を、次に学ぶ世界へ持っていく
天秤座新月では、自分の資質や時間、お金の使い方へ意識を向けます。蠍座で言葉や学び方を見直し、牡牛座満月では、専門的な探求や、これから広げたい視野を確かめます。
問いは、「十分に準備が出来たと感じる為に、何を集め続けているだろうか」。すでに持っている知識を使ってみると、次に必要な学びが具体的になる場合があります。
一歩として、学んだ内容を一つ実践し、分かった事と疑問を分けて記録します。その疑問をもとに、本や講座、教わる相手を選ぶ。自分の経験を持って学びに向かってみてください。
天秤座|自分で選んだ望みに、受け取る協力を合わせる
あなたのサインでの新月から始まる半月です。蠍座では、自分が価値を感じるものや資源を見直し、牡牛座満月では、人と共有するもの、深い協力、支えの受け取り方が主題になります。
問いは、「自分の希望を先に伝えたうえで、どんな協力をお願いしたいだろうか」。全員の希望が揃うまで待つ役を担っていたなら、自分の方向も相談の材料に加えましょう。
一歩として、一人では進めにくい事を一つ選び、必要な助けを具体的に伝えます。相手に判断を預けきらず、自分が引き受ける部分も添えると、望みに合う協力を考えやすくなります。
蠍座|深く確かめた自分を、一対一の関係へ開く
天秤座新月では、内面を深める時間や準備を大切にします。あなたのサインで金星、続いて水星が逆行する流れを通じて、自分の価値や言葉を見直し、牡牛座満月では、向き合う相手との関係へ目を向けます。
問いは、「分かってもらえないと思い、まだ言葉にしていない希望はあるだろうか」。深く理解してから話そうとする姿勢に、途中の気持ちを共有する選択も加えてみます。
一歩として、信頼する相手に、今考えている事を一つ伝えてください。結論まで説明出来なくても、どこを確かめているかは話せます。相手の答えを受け取る事で、自分の理解が深まる場合もあります。
射手座|未来の目標を、日々の仕事量に合う形へ
天秤座新月では、仲間や未来の望みとの関係を育てます。蠍座では、表に出していない思いや、一人で抱えてきたものを見直し、牡牛座満月では、日々の仕事や生活の手入れへ戻ります。
問いは、「可能性を広げる役を続ける中で、実行する自分の時間を見込めているだろうか」。面白い話を増やす喜びと、今育てているものを続ける喜びの両方を観てみます。
一歩として、予定している取り組みのうち一つを選び、準備から振り返りまでに必要な時間を書きます。その枠を確保してから、追加の予定を考える。望みに、実行出来る大きさを与えます。
山羊座|責任を担う自分に、つくる喜びを戻す
天秤座新月は、仕事や社会的な役割を選び直す機会です。蠍座では仲間や将来の目標を見直し、牡牛座満月では、自分の喜びや創造性に目が向きます。19日の上弦も、あなたのサインで起こります。
問いは、「きちんと成果を出す事に加えて、どの部分を自分は楽しみたいだろうか」。完成まで責任を持つ力を、自分がつくりたいものにも使えるかを考えてみましょう。
一歩として、結果を評価される予定とは別に、小さな創作や試作を一つ行います。自分で選び、形にする過程のどこに喜びがあったかを記録し、仕事や活動へ戻せる要素を探します。
水瓶座|新しく学ぶ自分が、落ち着ける土台をつくる
天秤座新月では、学びや探求の視野を広げます。蠍座で仕事や社会的な自己像を見直し、牡牛座満月では、家や居場所、生活の基盤へ意識を戻します。16日には、あなたのサインを進む冥王星も順行へ戻ります。
問いは、「外で担っている役割を、家にいる間も続けていないだろうか」。考えを示す人、問題を解く人である前に、自分が落ち着いて過ごせる条件を確かめてみましょう。
一歩として、自宅で使う場所を一つ、自分が今深めたい事に合わせて整えます。資料を置く、作業の終わりを決めるなど、外の期待から離れて探求出来る時間をつくってください。
魚座|大切にしてきた理解を、自分の言葉で渡す
天秤座新月では、深い信頼や共有するものを扱います。蠍座では、学びや信じてきた考えを見直し、牡牛座満月では、身近な会話や言葉、具体的な伝え方へつなげます。
問いは、「学んだ説明と、自分が実際に経験した事は、どこで重なり、どこがまだ分からないだろうか」。教えを大切にする姿勢に、自分の経験を確かめる視点を加えてみます。
一歩として、一つの実践について、感じた事、行った事、分かった事を短く書き分けます。それを、分かる範囲から誰かに伝えてみてください。自分の言葉にする過程で、次の探求も見えてきます。
✦この半月の実践|残したい価値と、変えられる形を選ぶ
ここまでの内容を、自分の生活で使える形にしてみましょう。紙やノートに、今の自分が担っている役割を一つ書きます。すべてを一度に見直そうとせず、最近、望みとのずれを感じたものから選んでください。
| 順番 | 書いてみる事 |
|---|---|
| 1.場面を選ぶ | どんな時に、どんな役を引き受けているか。最近の具体的な出来事を一つ書く。 |
| 2.理由を知る | その役割を通して、何を守り、何を大切にしてきたか。 |
| 3.今の望みと照らす | 今後も残したい価値や力は何か。調整出来る量・条件・方法はどこか。 |
| 4.一つ試す | 誰に何を伝え、いつ、どの行動を変えるか。実際に試せる大きさにする。 |
| 5.経験を受け取る | 行った事、自分の感覚、相手の反応を分けて記録する。続けたい点と、次の調整を選ぶ。 |
記入例|いつも学ぶ側にいる自分を見直す
たとえば、学んだ技術を深めたいのに、実践の前に次の講座を探しているとします。その役割を通して守ってきたのは、正確に理解したいという思いや、分からないまま人へ提供したくないという誠実さかも知れません。
残すのは、丁寧に学ぶ姿勢。変えられるのは、「自信が十分になるまで、何も試さない」という条件です。
そこで、すでに学び、実践してよい範囲を確認し、一つだけ試す時間を設けます。人と行う練習なら、その目的を伝え、了承を得て進めます。終えた後は、出来た事と疑問を記録し、次に確かめたい点を選びます。
このように書くと、学びを大切にしたまま、使って理解する経験を加えられます。役割を見直す事が、望みを進める具体的な行動になります。
試した後に、すぐ元へ戻したくなったら
慣れた役割を少し変えると、手持ち無沙汰になったり、落ち着かなかったりする事もあります。その時には、実際に何か困る事が起きているのか、慣れない状態に戸惑っているのかを確かめてみてください。
相手との調整が必要なら、話し合う。時間の使い方がまだ分からないなら、空いたところへ入れたい事を一つ試す。理由に合う手を打つ事で、変化を自分の経験として受け取れます。
残したい価値を一つ、変えられる形を一つ、次に試す行動を一つ。この三つが決まれば、実践を始められます。
✦よくある質問
何を見直せばよいのか、分かりません
最近「本当は別の事をしたかった」と感じた場面から探してみてください。返事をする時、予定を決める時、何かを発表する前など、具体的な一場面で十分です。そこで自分が何を優先したか、何を気にしていたかを書いてみると、役割や前提が見えやすくなります。
特に窮屈さがない方は、楽しかった経験から始められます。その時間が増えるとしたら、何を続け、どの配分を変えたいかを考えてみましょう。
これまで大切だったものは、手放した方がよいのでしょうか?
今も大切なら、そのまま持ち続けてください。見直す手がかりは、古いか新しいかより、今の望みを支えているかどうかです。価値は同じでも、関わる頻度や方法を変えると、さらに大切に出来る場合があります。
誰かとの関係や、すでにある約束に関わる時は、自分の気づきをもとに相談し、変えられる部分を確かめていきましょう。
金星と水星の逆行が重なる間は、行動を止める必要がありますか?
生活や活動を続けながら、見直しに活かして頂けます。今回の記事でおすすめしているのは、条件を確かめ、小さく試し、その経験から調整する進め方です。大切な判断では、天体の動きと共に、実際の内容や相手との合意を確かめてください。
両惑星が順行へ戻るのは日本時間11月14日ですが、それまで何も決められないという意味ではありません。今分かっている事で進め、必要なところは確認する。その積み重ねが役立ちます。
新月や満月の時刻に合わせないと、実践出来ませんか?
本文で紹介した振り返りや実践は、落ち着いて取り組める時間に行えます。11日の新月は深夜、26日の満月は昼ですが、時刻に合わせて生活を変える必要はありません。節目の前後に記録を読み返すだけでも、その間の変化を確かめられます。
✦望みを生きる自分へ|ソブリン・フェニックス(仮)の予告
自分が何を大切にしているかが分かり、それを実際に生き始めると、変えたいところも具体的になります。これまでの役割を理解し、役目を終えた形を脱ぎ、残る価値を自分の人生へ活かしていく。その変容を、さらに深める機会を準備しています。
10月24〜26日、開催予定
企画の仮称は「ソブリン・フェニックス」です。
この記事で扱ってきた、育ち始めた望みを、これからの自分として生きていく為の変容をテーマにしています。具体的な内容は、改めてご案内します。
この半月に見つけたいのは、自分の中から何をなくすかだけでなく、何を大切に持ち続けたいかです。
人と関わる喜び。深く探求したいという意欲。身につけてきた技術。自分の手で何かを生み出す楽しさ。そして、それらに力を注げる身体と、日々の暮らし。
古い役割を脱いだところに、すぐ新しい名前がつかなくても構いません。今、残っているものを確かめ、それを使って一つ行動してみる。その経験の中で、これからの自分の姿が育っていきます。
あなたが大切にしたいものを、今のあなたに合う形で、生きていきましょう。
根を張れ。
そうすれば、空に届く。
暦の確認元:国立天文台「2026年の朔弦望」、二十四節気および雑節。惑星の動きは2026年の天体イベント表とアスペクト表を日本時間へ換算し、太陽と逆行金星の合はAstrosynthesisの金星周期表でも照合しています。金星の支配サインはAstrodienstの解説を参照。本文の主題と実践は、これらの配置を手がかりにしたスピラボの読み解きです。






