「最近、良くない事が重なっている」「厄年が気になるけれど、神社へ行く前に自分で出来る事はないだろうか」。そんな時に、家で取り組める厄払いの方法をご紹介します。
自分で出来る厄払いには、塩で清める、水で洗い流す、掃除と換気をする、不要な物を手放す、言葉に意図を込める、といった方法があります。
この記事でいうセルフ厄払いは、暮らしの中で心身や空間を清めるための実践です。神職や僧侶が行う正式なご祈祷とは区別し、ご自身の状態や目的に合わせて取り入れてください。
まずは、今の自分に合う方法を1つ選んでみましょう。厄払いの手順とともに、塩の扱い方、唱える言葉、厄年の考え方まで順番にお伝えします。
自分で出来る厄払いの方法5選|家でのやり方
厄払いを始める時、すべての方法を一度に行う必要はありません。身の回りを清めたいのか、気持ちを切り替えたいのか、これまでの流れに区切りをつけたいのか。まず、何を整えたいのかを意識してみてください。
| 方法 | こんな時に | 用意するもの |
|---|---|---|
| 1.塩で清める | 清めの習慣を取り入れたい | 少量の塩、小皿 |
| 2.水で洗い流す | 帰宅後や一日の終わりに切り替えたい | 水、清潔なタオル |
| 3.掃除と換気をする | 家の空気や生活環境を整えたい | 普段の掃除道具 |
| 4.不要な物を手放す | 古い流れに区切りをつけたい | 片づける物を1つ |
| 5.言葉に意図を込める | 不安から意識を切り替えたい | 特別な道具は不要 |
塩や水を使う方法も、道具を用意するだけで終わらせず、「ここで清め、次の時間へ進む」という意図を添えて行います。エネルギーを扱う上で、この意識の向け方を私は大切にしています。
1.塩で清める|肩への使い方と盛り塩
塩を使った清めは、身近に取り入れやすい方法の1つです。ここでは家庭で行う簡単な実践として、少量を使って身の回りを清める方法と、盛り塩の扱い方をご紹介します。
用意するなら、香料などが加えられていない粗塩が扱いやすいでしょう。高価な専用品を揃える必要はありません。精製塩では清めにならない、という一律の決まりとして捉える必要もありません。
肩に少量の塩を使う場合
- 塩が落ちても片づけやすい場所を選び、少量の塩を用意します。
- 服の上から肩にごく少量をのせ、「ここで清める」と意図しながら、手で外側へ軽く払います。
- 落ちた塩を集め、肩や衣服に残った塩も払い落として、手を洗います。
これは、ご自身の区切りとして行う簡単な方法です。塩の量や左右の順番にこだわり過ぎる必要はありません。清め塩を授かった場合は、その神社などから案内された使い方に従ってください。
塩は目や傷口につけず、肌へ強く擦り込まないようにします。衣服や床を傷めそうな場合は、次の水を使う方法などを選んでください。
盛り塩を置く場合
- 玄関や棚の上など、置きたい場所を先に掃除します。
- 清潔な小皿に少量の塩を盛り、倒れにくい場所に置きます。
- ほこりや湿気で汚れたら交換し、器と置いていた場所もきれいにします。
家庭で取り入れる際は、置く数や形を複雑にするよりも、清潔に管理出来る範囲から始めると良いでしょう。小さなお子さんやペットが触れる場所は避けます。
使い終えた塩は料理に再利用せず、自治体の分別方法に沿って処分してください。庭や植木にまくのも避けましょう。塩が湿ったり固まったりしただけで、厄を吸った証拠と判断する必要はありません。
塩を置いた後も、その場所を使いやすく保つ事が大切です。日常的な邪気払いと空間の浄化については、邪気払いを自分でする方法で詳しくお伝えしています。
塩風呂を取り入れたい時は
塩を入れたお風呂を考えている方は、先に浴槽や給湯器の取扱説明書を確認してください。塩分を含む入浴剤を使えない設備もあるため、この記事では共通の投入量を指定しません。
使用出来る場合も製品や設備の案内に従い、使用出来るか分からない時は、塩を加えない普段の入浴を選べば大丈夫です。
2.水で洗い流す|手洗い・シャワー・入浴
特別な道具を用意せずに始めたい方には、水を使う方法が取り入れやすいと思います。いつもの手洗いや入浴に、清めの意図を添えてみてください。
- 手を洗う、シャワーを浴びるなど、普段の清潔にする動作を行います。
- 水に触れる感覚に意識を向け、今日抱えてきた重さを洗い流すようにイメージします。
- 洗い終えたら清潔なタオルで拭き、「ここからは自分の時間」と気持ちを切り替えます。
何かを強く感じようとする必要はありません。帰宅後に手を洗う時や、寝る前のシャワーなど、すでにある習慣と組み合わせる事で続けやすくなります。
冷水を浴びたり、長時間お風呂に入り続けたりする必要もありません。気持ち良く終えられる範囲で行ってください。
3.掃除と換気をする|玄関・水回り・寝室から
家で出来る厄払いを考えるなら、自分が過ごす場所にも目を向けてみましょう。物が積み重なった場所、汚れが気になっていた場所、長く空気を入れ替えていない部屋。まず1か所を選んで手を入れます。
- 玄関、水回り、寝室の中から、今いちばん気になる場所を選びます。
- ごみやほこりを取り除き、必要に応じて拭き掃除をします。
- 天候や周囲の状況に合わせて窓を開け、換気設備も活用して空気を入れ替えます。
- 使う物を戻し、次も気持ち良く使える状態にします。
スピリチュアルな視点では、住まいの状態と、そこに流れるエネルギーを合わせて観ていきます。そのためにも、実際に汚れを落とし、空気が通り、体を休められる環境を作る事は大切です。
一度に家全体を変えようとせず、毎日使う場所を1か所、気持ち良く整えるところから始めてください。
空間を清めた上で、結界についても知りたい方は、自分で出来る簡易結界の作り方も参考にして頂ければと思います。
4.不要な物を手放す|自分で出来る厄落とし
「厄を落とす方法」を探している方には、役目を終えた物を手放す事も、1つの実践としておすすめします。
ここでご紹介するのは、古い流れに区切りをつけるために、日常へ取り入れやすくした方法です。伝統的な厄落としの作法は地域などによって異なりますが、ご自身で行う場合は、身近な持ち物の見直しから始められます。
- 壊れたまま置いている物、もう使わない物、見るたびに負担を感じる物を1つ選びます。
- 修理して使う、譲る、処分するなど、今の自分に合う扱いを決めます。
- 手放すと決めた物は、分別や譲渡の準備まで実際に進めます。
例えば、玄関に残っていた履かない靴を片づける。それだけでも、毎日外へ出る時の景色は変わります。こうした具体的な変化を通して、過去を抱え続けていた状態に区切りをつけていきます。
高価な物や大切な思い出の品を、無理に捨てる必要はありません。財布などをわざと落とす事もおすすめしません。手放す対象は、ご自身が納得して選んでください。
5.言葉に意図を込める|自分で唱えるフレーズ
厄払いの時に何を唱えたら良いのか、迷う方もいると思います。まずは、清めたい事と、これからどう過ごしたいのかを、自分の言葉にしてみましょう。
掃除の後や、手を洗い終えた時に、次のように静かに言葉にする方法があります。
ここまで抱えてきた重さを手放し、
心と体、私のいる場所を清めます。
ここから、自分に必要な一歩を選んで進みます。
これは、自分の意図を確認するための言葉の例です。伝統的な祝詞や真言ではありませんので、今のご自身に合う表現へ変えて使って頂いてかまいません。
声に出せない場所では、心の中で唱えても良いでしょう。決められた回数をこなす事よりも、一度言葉にした後で、実際に何をするのかまでつなげてみてください。
「今日は無理な予定を1つ減らす」「気になっていた場所を片づける」。そうした行動を伴う事で、言葉にした意図を暮らしの中へ反映していけます。
祝詞や真言を唱えたい方へ
神道の大祓詞や、不動明王の真言など、信仰の中で受け継がれてきた言葉もあります。取り入れる際は、その意味や背景も大切にし、神社やお寺が案内する本文と読み方を確認してください。
例えば、成田山新勝寺の「成田山のお不動さまとは」では、不動明王と御真言についての説明や、唱え方の動画を確認出来ます。
自分の言葉を使う方法も、伝統的な祈りを大切にする方法もあります。言葉の由来を知り、ご自身が納得して向き合えるものを選ぶと良いでしょう。
迷ったら、この順番で|今日から始める短い厄払い
方法がいくつもあると、どれから始めたら良いか迷ってしまうかも知れません。そんな時は、道具を買わずに出来る次の流れを試してみてください。
- 場所を清める。机や玄関など、目の前の1か所を片づけ、可能なら空気を入れ替えます。
- 自分を清める。手を洗い、拭き終えたら、体の力を抜いてひと息つきます。
- 次の行動を決める。手放したい事と、これから大切にしたい事を言葉にし、今日出来る行動を1つ選びます。
終わったら、そこで一区切りです。きちんと出来たかを何度も確かめるより、整えた状態で日常へ戻ってみましょう。塩を使いたい場合は、この流れに無理なく加えて頂けば良いと思います。
厄払い・厄除け・厄落としは、どう違う?
「厄」は、災い・災難などを指す言葉です。厄払いは、その災厄を祓い、無事に過ごせるように願う営みとして受け継がれてきました。
似た言葉に「厄除け」「厄落とし」があります。意味合いの違いを整理すると、次のようになります。
| 言葉 | 一般的な意味合い |
|---|---|
| 厄払い・厄祓い | 災厄を祓い、清める |
| 厄除け | 災厄を避け、身を守る事を願う |
| 厄落とし | 災厄を落とすための行いや習わし |
ただし、名称の使い方には重なりがあります。「厄払いは神社だけ」「厄除けはお寺だけ」と、場所で完全に分かれている訳ではありません。神社本庁も「厄祓い(厄除け)」と案内し、成田山新勝寺では「開運厄除御祓」という名称を使っています。
神社やお寺で厄払いを受ける時|セルフとの使い分け
厄年や人生の節目に、神仏へ祈り、正式なご祈祷を受けたいと感じる場合は、神社やお寺へ相談すると良いでしょう。家での実践と組み合わせる事も出来ます。
ご祈祷を申し込む際は、訪れる神社やお寺の公式案内で、次の点を確認しておくと落ち着いて準備出来ます。
- 厄払い・厄除けの受付日と時間、予約の要否
- 初穂料やご祈祷料、その納め方
- 服装や持ち物についての指定
- 厄年以外でも申し込めるか、家族の代理申込が出来るか
参拝する事と、申し込みをして正式なご祈祷を受ける事は別です。ご祈祷を希望する場合は、授与所や受付などで確認してください。
厄払いは、節分までに行かないといけない?
年の初めに受ける方は多いですが、すべての神社で「節分まで」という期限が決まっている訳ではありません。神社本庁の案内でも、地域の風習がある場合を除き、一律の期限は設けられていません。
時期を過ぎてしまったと感じる場合も、参拝先の受付を確認してみてください。家で行う清めは、ご自身が区切りをつけたい時や、暮らしを見直したい時に取り入れて頂けます。
厄年は何歳?前厄・本厄・後厄と数え年
厄年は、人生の節目に災厄へ注意し、身を慎む年齢として伝えられてきた習わしです。一般には「数え年」で数え、本厄の前年を前厄、翌年を後厄と呼びます。
| 区分 | 男性の代表例 | 女性の代表例 |
|---|---|---|
| 前厄 | 24・41・60歳 | 18・32・36歳 |
| 本厄 | 25・42・61歳 | 19・33・37歳 |
| 後厄 | 26・43・62歳 | 20・34・38歳 |
すべて数え年。女性の61歳も本厄に含める場合があります。年齢の扱いには地域や寺社による違いがあるため、ご祈祷を受ける場合は参拝先の案内を確認してください。
男性の42歳、女性の33歳は、特に「大厄」と呼ばれます。上の表は毎年の生まれ年表ではなく、一般的な年齢の目安です。
数え年の計算方法
数え年は、生まれた年を1歳とし、元日を迎えるたびに1歳加えます。西暦で計算する場合は、次の式で求められます。
その年の西暦 − 生まれた年の西暦 + 1 = 数え年
例えば、1985年生まれの方は、2026年には「2026 − 1985 + 1」で数え42歳になります。この計算では、その年の誕生日を迎えたかどうかは問いません。
年齢・数え年の参考:神社本庁「厄祓い」
厄年を、これからの生き方を見直す機会にする
厄年という言葉を知ると、日常で起きた嫌な事まで、そのせいに思えてしまうかも知れません。ですが、年齢だけで、これから起きる出来事が決まる訳ではありません。
私は、厄年を迎えた事をきっかけに、これまで抱えてきたものや、無理を重ねているところへ目を向けると良いと考えています。仕事の進め方、休み方、人との距離、住まいの状態。そうした部分を見直す機会として活かせます。
新しい挑戦を考えているなら、準備や生活への影響も確かめながら進めてください。厄払いも、その節目を丁寧に迎えるための1つの方法です。
厄払いをした後は?変化の見方と過ごし方
厄払いを終えた後に、気持ちが軽くなったり、落ち着いたりする事があるかも知れません。一方で、特別な体感がない場合もあります。
そこで、強い体感があったかどうかだけを、出来た・出来なかったの基準にしないでください。実践した後に、暮らしの中で何が変わったかも観てみましょう。
- 気になっていた場所を、気持ち良く使えるようになったか
- 頭の中で繰り返していた心配から、少し距離を取れたか
- 後回しにしていた事に、1つ取り組めたか
これは厄が落ちたかどうかを判定するチェックではありません。自分の状態を知り、次の行動へつなげるための振り返りです。
眠気やだるさを、効果の証拠にしない
実践の後に眠気やだるさが出たとしても、それだけで「厄が落ちた」「好転反応が起きた」と判断する事は出来ません。疲労や体調など、ほかの要因も考えてみてください。
体調が悪い時は、厄払いを繰り返すより、まず休息を取りましょう。不調が続く場合や強い症状がある場合は、医療機関に相談してください。
嫌な事が続く時は、現実の原因にも目を向ける
厄払いをした後でも、仕事のトラブルや、人との行き違いが起こる事はあります。その時は、「清め方が足りなかった」と決めつけず、起きている事を1つずつ確認してみましょう。
予定を詰め込み過ぎていないか。連絡や確認が不足していなかったか。1人で抱えるより、誰かに相談した方が良い事ではないか。エネルギーを整える実践と、現実の問題への対応は、合わせて進めていく事が出来ます。
霊的な影響について理解を深めたい場合は、霊的な影響を受けやすい人のガイドもご覧ください。この記事だけで、今の不調や出来事の原因を霊的なものと判定する事は出来ません。
スピラボが大切にする、厄払いの取り入れ方
私の捉え方では、厄払いには、心身や空間に溜まった不要なエネルギーを払い清め、流れを整えるという側面があります。塩や水、言葉を使う実践も、そのための働きかけとして扱っています。
そして、エネルギーを清める事と、その後の暮らしをどう変えていくのかを、合わせて観ていく事が大切です。
清めた場所で何をするのか。手放して出来た余裕を、何に使うのか。気持ちが落ち着いた時に、どのような選択をするのか。そこまでつながっていく事で、実践を日常へ活かせるようになります。
清める事をきっかけに、自分に必要な行動を選び、これからの暮らしを作っていく。その感覚を大切にして頂ければと思います。
塩や水を使った清めに加えて、感情や考え方、エネルギーの状態も含めて理解したい方は、浄化のやり方と、浄化を見る5つのレイヤーもお役立てください。
自分で行う厄払い・厄落としのよくある質問
厄払いは、自分でしても大丈夫ですか?
掃除や手洗い、言葉で意図を確かめるなど、家庭で出来る清めは、ご自身で取り入れて頂けます。正式なご祈祷を受けたい時は神社やお寺へ相談し、日々の実践と使い分けてください。
塩がなくても、家で厄払いは出来ますか?
はい。手を洗う、部屋を掃除する、空気を入れ替える、不要な物を片づける方法から始められます。道具を買い揃える前に、今ある環境で出来る事を1つ選んでみてください。
「効果絶大」といえるセルフ厄払いはありますか?
誰にでも同じ大きな効果が出る、と保証出来る方法はありません。今の自分が何を整えたいのかに合わせて選び、体感だけでなく、その後の行動や暮らしの変化も観ていく事をおすすめします。
厄払いは毎日した方が良いですか?
この記事で紹介する家庭の実践に、一律の回数は設けていません。手洗いや片づけなどは日々の習慣にし、塩などを使う清めは必要と感じる時に取り入れる形でも良いでしょう。「しないと悪い事が起きる」と、義務のように抱え込まない事も大切です。
厄年ではなくても、厄払いをして良いですか?
家庭で行う清めは、厄年に限らず取り入れて頂けます。神社やお寺でのご祈祷を希望する場合は、厄年以外の申し込みについて、その寺社の案内を確認してください。
厄払いをしたのに悪い事が起きたら、失敗ですか?
その出来事だけで、失敗したと判断する必要はありません。厄払いは、その後の出来事をすべて思いどおりにする保証ではありません。何が起きたのかを整理し、必要な対応や相談を進めてください。
今日出来る厄払いを、1つ選んでみる
自分で出来る厄払いには、塩、水、掃除と換気、不要な物の整理、言葉を使う方法があります。どれから始めるか迷った時は、身近な場所を1か所片づけ、手を洗い、これから大切にしたい事を言葉にしてみてください。
厄年を迎えた時も、良くない事が続いた時も、自分の状態や暮らしへ目を向けるところから、取り組める事は見つかります。
清めた後に、どのような一歩を選ぶのか。その一歩まで含めて、ご自身のために厄払いを活かして頂ければと思います。
この記事には、伝統的な習わしの紹介と、スピラボのスピリチュアルな見解に基づく実践が含まれます。医療行為や治療の代わりになるものではありません。






