【2026年2月17日〜3月3日】蝕の回廊 完全ガイド|金環日食→土星海王星合→皆既月食

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はじめに|蝕の回廊への招待

準備期間は、終わりました。

2025年夏至の「王の布告(Royal Decree)」で、あなたは自らの主権を宣言しました。秋には「アカシック浄化」で過去のカルマを清算し、「聖なる条約(Sacred Treaty)」で自他の境界線を築きました。蠍座の不死鳥の炎で古い自我を焼き尽くし、冬至の「王の裁可」で新しいタイムラインへの最終承認を受けました。そして2026年1月、海王星が165年ぶりに牡羊座へ移動した瞬間、「主権の覚醒(Sovereign Awakening)」が始動。2月2日の獅子座満月では、あなた自身の手で王冠を頭に載せる「戴冠」が行われました。

その直後、X8.1の太陽フレアが地球に降り注ぎました。あれは偶然ではありません。太陽からの最後通告でした。

そして今、舞台は完全に整いました。ここから始まる15日間は、リハーサルではありません。本番です。

2026年2月17日から3月3日。このわずか15日間に、天文学的にも占星術的にも前例のない3つのイベントが集中します。

始まりは、旧暦の元旦(春節)と重なる金環日食。中盤には、約9000年の時を超えて巡り来る創世記モーメント(土星・海王星コンジャンクション)。そしてフィナーレは、ひな祭りの夜に日本列島の頭上を赤銅色に染める皆既月食

この期間を、当サイトでは「蝕の回廊(Eclipse Corridor)」と呼びます。

2つの食(日食と月食)に挟まれたこの回廊は、3つのフェーズで構造化されています。

第1フェーズ「変容」(金環日食)→ 第2フェーズ「誕生」(創世記モーメント)→ 第3フェーズ「統治」(皆既月食)。

これほどの密度で文明のOSを書き換える天体配置が重なることは、あなたの生涯において二度とありません。この回廊を抜けた時、あなたはもう以前の自分には戻れません。それは脅しではなく、約束です。

さあ、変容と創世、そして統治の旅へ。その全貌を解き明かしていきましょう。

第1章|2026年2月17日 水瓶座新月・金環日食|蝕の回廊の入口

蝕の回廊の扉が開くのは、2月17日の夜です。まず天文学的な事実を正確に押さえておきましょう。以下のデータはすべて日本時間(JST)で統一しています。

項目 確定データ
新月(朔)時刻 2026年2月17日(火)21:01
最大食時刻 21:11:51
度数 水瓶座28度50分付近
サビアンシンボル 水瓶座29度「さなぎから出てくる蝶」(A Butterfly Emerging From A Chrysalis)
種類 金環日食(Annular Solar Eclipse)
日本での可視性 不可(中心食帯は南極域付近)
金環継続時間 最大約2分20秒
同日の暦 春節(旧正月)・丙午(ひのえうま)年の元日

金環日食とは何か

金環日食は、月が太陽の前を横切るものの、地球からの距離の関係で太陽を完全に隠しきれない現象です。その結果、太陽の縁がリング状に輝き残ります。この光の輪は「リング・オブ・ファイア(Ring of Fire=炎の環)」と呼ばれます。

今回の金環食帯は南極域を通過するため、日本からは観測できません。しかし、天文学的・占星術的なエネルギーの影響は地球全体に及びます。むしろ「見えない」という事実そのものが、このサビアンシンボル──さなぎの内側で起きる不可視の変容──と深く呼応しています。

春節と重なる「炎の環」

特筆すべきは、この日が東洋の太陰太陽暦における元旦「春節」と重なっている点です。旧暦の1月1日は必ず新月の日ですが、それが金環日食を伴うことは稀です。

さらに2026年は「丙午(ひのえうま)」の年。天干も地支も火のエレメントで構成され、60年周期の中でも最も激しいエネルギーを持つとされる組み合わせです。この「火の馬」の新年が「炎の環」と同日に始まるのは、東洋と西洋が異なる言語で同じメッセージを伝えているようです。古い殻を焼き払い、新しい自分として飛び立て、と。

第2章|金環日食のスピリチュアル的意味|さなぎから蝶へ、不可逆の変容

この日食の意味を解く鍵は、サビアンシンボルにあります。

水瓶座29度「さなぎから出てくる蝶」

占星術において、各サインの29度は「アナレティック・ディグリー(涙の度数)」と呼ばれます。別名「卒業の度数」。そのサインが持つすべての学びを総決算し、最終試験を突破して次の段階へ進むための、葛藤と成熟が凝縮された度数です。

水瓶座の最終度数に与えられたシンボルが「さなぎから出てくる蝶」。

古代ギリシャ語で「蝶」は「プシュケー(psyche)」。これは「魂」を意味する言葉でもあります。つまりこのシンボルが描いているのは、昆虫の変態であると同時に、魂の変態(メタモルフォーゼ)なのです。

メタモルフォーゼの真実──溶けなければ、飛べない

多くの人は「成長」と「変態」を混同しています。成長とは、今の自分の延長線上で大きくなること。イモムシが大きなイモムシになることです。しかし変態は根本的に違います。

さなぎの中で、イモムシの体は一度完全にドロドロの液体に溶解します。内臓も筋肉も脳さえも溶け、そのスープのような状態から「成虫原基(イマジナル・セル)」と呼ばれる新しい細胞の指示に従って、まったく別の生物として再構築されるのです。

元には戻れません。これが不可逆性(Point of No Return)です。

過去の成功体験。肩書き。「私はこういう人間だ」という自己定義。それらすべてを一度溶解させなければ、蝶にはなれません。この金環日食は、その覚悟があるかどうかを問いかけています。

「炎の環」が象徴する主権の核

皆既日食では太陽が完全に隠れますが、金環日食では光の輪が残ります。この違いは非常に象徴的です。

自我(イモムシとしての自分)が解体され、闇に包まれた瞬間でも、決して消えることのない光の輪。それは、あなたの中にある「I AM(私は在る)」という主権の核です。すべてを失ったように思える混乱の中でも輝き続ける、消すことのできない魂の炎。

金環日食は、余計な装飾をすべて焼き払い、その核だけを残すための聖なる火なのです。

天王星スクエアが追い打ちをかける

この日食チャートでは、新月と天王星が90度(スクエア)を形成しています。天王星は「快適ゾーンからの強制退出」を司る惑星です。予期せぬ形で変容が加速する配置であり、「自分から殻を破る」のではなく「殻のほうが先に壊れる」可能性を示唆しています。抵抗するほど揺れは大きくなります。流れに身を委ねることが、この日食の最善の過ごし方です。

第3章|金環日食の願い事ガイド|脱皮の儀式と新月ワーク

通常の新月は「種まき」に最適ですが、日食を伴う新月は「破壊と再生」のエネルギーが強烈です。願い事の作法も少し特殊になります。

日食新月の願い事ルール

日食の瞬間(21:11頃)は、エネルギーがカオス状態にあります。通常の新月の願い事のように「何かを始める」意図設定には不向きです。

推奨タイミングは、翌日の2月18日以降。日食のエネルギーが安定し、太陽が魚座に移動する2月19日未明までの間が最適です。

日食当日(2/17)は「破壊と手放し」に集中してください。新しい種を蒔くのではなく、古い土壌を耕す日です。

水瓶座テーマの願い事(例文)

今回は「何かを得る」ことよりも「何に変容するか」に焦点を当てます。水瓶座のキーワード(革新、独立、コミュニティ、テクノロジー、未来志向)を絡めてください。

  • 私は、過去の自分を構成していた古い殻を脱ぎ捨て、本来の魂の姿に変容することを許可します。
  • 私は、予期せぬ変化を恐れることなく、進化のための追い風として受け入れます。
  • 私は、互いの自律性を尊重し合えるソウルメイトや仲間との新しいネットワークと繋がります。
  • 私は、独自の視点を使って世界に新しい価値を提供できる存在に変容します。
  • 私は、テクノロジーを創造的に活用し、自分の使命を効率的に届ける仕組みを構築します。

脱皮の儀式:デジタル浄化ワーク

水瓶座はテクノロジーやネットワークを司るサインです。金環日食の夜に行う「脱皮の儀式」として、デジタル空間の浄化をお勧めします。

  1. SNSのフォローリスト、メールの購読リストを見直す。「過去の義理」で繋がっているもの、「未来の自分」に相応しくない情報源を、感謝とともに解除・削除する。
  2. スマホの不要なアプリを整理する。特に、時間を無自覚に消費しているものに注意。
  3. コップ1杯の水を用意し、「今日手放すもの」を一語で心の中でラベル付けして、ゆっくり飲み干す。海王星(水)のエネルギーと連動した、シンプルな浄化ワークです。

第4章|2026年2月21日 土星海王星コンジャンクション|Genesis Moment 〜創世記モーメント〜

金環日食で「さなぎ」を破った魂が、次に直面するのがこの瞬間です。spi-labが2025年6月以来、すべての記事で予告し続けてきた「Genesis Moment(創世記モーメント)」が、いよいよ到来します。

項目 確定データ
正確な合の時刻 2026年2月21日(土)01:52 JST
度数 牡羊座 0度45分
サビアンシンボル 牡羊座1度「海から上がったばかりの女性を、アザラシが抱きとめる」(A Woman Just Risen From The Sea; A Seal Is Embracing Her)
前回の牡羊座での合 1702〜1703年頃(約323年ぶり)
牡羊座0度付近での合 紀元前7000年頃以来、約9000年ぶりとも言われる(諸説あり)
2026年中の形成回数 1回のみ(逆行による再形成なし。一度限りの配置)

アリエスポイント──宇宙の「始まりの始まり」

牡羊座0度は、黄道12星座の起点であり、春分点です。占星術では「アリエスポイント(世界軸)」と呼ばれ、宇宙のエネルギーがこの世界に噴き出す源泉とされています。ここで起きた出来事は個人の枠を超えて世界全体に波及する。それがアリエスポイントの法則です。

そのゼロポイントで、土星(現実・構造・責任)と海王星(夢・理想・霊性)という正反対の原理が出会います。

約9000年の時を超えて

土星と海王星は約36年ごとに会合(コンジャンクション)を形成します。しかし、それが牡羊座で起きるのは1702年以来、約323年ぶりです。さらに牡羊座0度という完全な始点で起きたのは、一説では紀元前7000年頃──農耕文明が誕生した新石器時代にまで遡るとされています。

つまりこれは、36年周期の社会変化ではありません。数千年に一度の「文明のOSの書き換え」なのです。しかも、この配置は2026年2月21日の1回だけ。逆行による再形成はありません。一度限りの、取り消し不能な宇宙的イベントです。

歴史が教えるパターン

過去の土星-海王星合では、常に「古い構造の溶解」と「新しいビジョンの制度化」が同時に起きてきました。

サイン 世界で起きたこと
1989年 山羊座 ベルリンの壁崩壊。冷戦構造という「物理的な壁」が、集合的な理想によって溶解した
1952-53年 天秤座 テレビ放送の普及。DNA二重螺旋構造の発見。新しいメディアと科学が社会構造を変革
1917年 獅子座 ロシア革命。数百年続いたロマノフ王朝が崩壊し、社会主義国家が誕生
1702年頃 牡羊座 スペイン継承戦争の最中。ヨーロッパの国家主権が根本から再編された時代

1989年の山羊座合(制度・権威のサイン)で物理的な壁が崩壊したように、2026年の牡羊座合(自我・始まりのサイン)では、「自分とは何か」「何者として生きるか」という根源的なアイデンティティの壁が溶解と再構築を迫られます。

エレメントの大転換──「水・地」から「火・風」へ

この創世記モーメントが単独で起きているわけではない点も重要です。2026年は、時代の空気を決定づける3つの外惑星が相次いで「水・地」のサインから「火・風」のサインへと移動する年でもあります。

海王星が魚座(水)から牡羊座(火)へ。土星が魚座(水)から牡羊座(火)へ。そして4月には天王星が牡牛座(地)から双子座(風)へ。

これまでの時代を支配していたエネルギーは「水と地」──受容的で、感情的で、物質的安定を志向するもの。そこでは「空気を読む」「組織に従う」「蓄える」ことが生存戦略でした。しかし新しい時代のエネルギーは「火と風」──能動的で、直感的で、知的拡散を志向するもの。「自己主張する」「直感で動く」「情報を回す」ことが新しい生存戦略になります。

この環境変化は、エアコンの設定が一斉に切り替わるようなものです。昨日まで快適だった服装では、今日は暑すぎるか寒すぎる。その「内部システムの強制更新」が、2月21日の創世記モーメントを起点として始まるのです。

サビアンシンボル「海から上がった女性をアザラシが抱きとめる」

ここで、牡羊座1度のサビアンシンボルに目を向けましょう。このシンボルは、蝕の回廊の物語において最も重要な鍵を握っています。

海の象徴──魚座が支配していた集合的無意識の海。そこは境界がなく、すべてが溶け合うワンネスの世界でした。心地よい浮力がある。流れに身を任せれば、どこかへ運ばれる。しかし同時に、個人の輪郭も曖昧な「依存の場所」でもありました。

海から上がる女性──彼女は集合意識の海から分離し、初めて「I AM(私は在る)」という個別の意識を持って立ち上がった新しい魂です。裸であり、何の肩書きも持っていません。しかし、純粋な存在の力に満ちています。ギリシャ神話でアフロディーテが海の泡から生まれたように、これは「新しい自己の誕生」そのものです。

そして、この物語の核心。彼女を抱きとめるアザラシ(Seal)

3つのSeal──サビアンが語る封印の三層構造

英語の「Seal」には、3つの意味が重なっています。

第1のSeal:アザラシ(海洋哺乳類)。海と陸の両方で生きるアザラシは、魚座の海(過去・無意識)と牡羊座の陸(未来・意識)を行き来する存在です。スコットランドの伝説に登場するセルキー(Selkie)は、アザラシの皮を脱いで人間の女性になる妖精。海と陸──無意識と意識──の架け橋そのものです。海から上がったばかりの不安な魂を抱きとめ、過去からの祝福として見守る存在。

第2のSeal:封印(Seal)。土星が海王星のビジョンに構造を与え、曖昧だった夢を現実に「封じ込める」行為。この合で意図したことは、今後約36年間の現実の基盤として固定されます。

第3のSeal:王の印璽(Royal Seal)。(赤文字)宇宙が、海から上がった新しい存在に対して「あなたは主権者である」という承認の印を押す瞬間。2025年の「Royal」シリーズで発布された布告に、最終的な正式印が押される。

この3つのSealが重なる瞬間が、2月21日01:52の土星・海王星コンジャンクションです。そしてその翌日、2月22日(222のゾロ目の日)にかけてが、この「主権の封印(The Sovereign Seal)」が完成するタイミングなのです。

「夢の具現化」か「虚構の崩壊」か

土星・海王星合には常に二つの顔があります。

一つは「夢を現実にする力」。土星という杭を打ち込むことで、海王星の曖昧な夢想が具体的な設計図を手に入れる。夢見る人(ドリーマー)から夢を建てる人(ドリームビルダー)への転換です。

もう一つは「虚構の崩壊」。都合の良い幻想、根拠のない思い込み、見て見ぬふりをしてきた問題──それらが土星の容赦ない現実検証に耐えられず、音を立てて崩れ落ちます。

すべての人に問われるのは、たった一つの問いです。「あなたが信じているものは、現実の重みに耐えられるか?」

本物のビジョンは構造を得て現実になります。偽りのビジョンは構造の重みに潰されて消えます。牡羊座0度という「ゼロポイント」で起きるからこそ、この選別は人生のあらゆる領域──仕事、人間関係、信仰、健康、お金──に及びます。

第5章|蝕の回廊 中間期間(2月22日〜3月2日)|統合と内省の10日間

創世記モーメントという嵐の中心を通過した後、蝕の回廊は「静かな通路」に入ります。ここは、受け取ったエネルギーを統合し、3月3日のフィナーレに向けて態勢を整える期間です。

まず、蝕の回廊の全体地図を確認しておきましょう。この15日間は驚くべき密度で天体イベントが重なっています。

日付(JST) 天体イベント ポイント
2/17(火)21:01 水瓶座新月・金環日食 蝕の回廊《第一の門》
2/19(木)未明 太陽が魚座へ移動 日食の余韻を魚座の水が受け取る
2/21(土)01:52 土星・海王星合(牡羊座0度45分) 蝕の回廊《中央祭壇》創世記モーメント
2/22(日) 222ゾロ目の日 主権の封印(Sovereign Seal)の完成
2/26(木)頃 水星逆行開始(魚座22度台) 統合装置の起動。3月20日頃まで
3/3(火)20:33 おとめ座満月・皆既月食 蝕の回廊《最後の門》日本全国で観測可能

2月22日(222ゾロ目の日)──封印の完成

創世記モーメントの翌日である2月22日は「222」のゾロ目。エンジェルナンバー222は「信頼」「バランス」「パートナーシップ」のメッセージを運びます。

この日は同時に、当サイト主催の遠隔イベント「The Sovereign Seal ~主権の封印~」の最終日でもあります。サビアンシンボルのアザラシ(Seal)、封印(Seal)、そして王の印璽(Seal)──この3つのSealが重なり合い、創世記モーメントで受け取った新しい現実が確定(ロックイン)される日です。

もしあなたが2月21日の深夜に特別なビジョンや直感、あるいは夢を見たなら、2月22日の朝にそれを書き留めてください。それが「封印されたビジョン」──現実化に向かう種──である可能性が極めて高いのです。

太陽魚座期間のエネルギー

2月19日に太陽は魚座に移動しています。水瓶座(知性・改革・風)から魚座(感性・統合・水)への移行は、創世記モーメントで受け取った強烈な火のエネルギーを、静かに身体に馴染ませるための宇宙の配慮です。

この期間は直感が鋭くなる反面、現実と夢想の境界が曖昧になりやすい時期でもあります。入浴、海辺の散歩、アロマセラピーなど「水に触れる」行為が、海王星のエネルギーとの同調を助けてくれます。

水星逆行(2月26日〜)──恐れずに活用する「統合装置」

2月26日頃、水星が魚座22度付近で逆行を開始します。

「水星逆行」と聞くと不安になる方も多いかもしれません。しかし、蝕の回廊においてこの逆行は、恐れるべきものではなく「統合装置」として機能します。

創世記モーメントで「決めたこと」を見直し、精度を上げるための宇宙の配慮だと考えてください。外に向かうエネルギーをいったん止め、内側で統合する。それが水星逆行の本質です。

この期間の実務的な注意事項として、重要な契約や新規プロジェクトの開始は可能であれば避け、既存の計画の見直しや修正に充てるのが賢明です。通信機器のバックアップも忘れずに。

好転反応への対処

蝕の回廊の中盤では、頭痛、倦怠感、異常な眠気、感情の波(理由のない涙や怒り)といった身体症状が出る方がいます。これは、エネルギーの大規模な再調整が進行中のサインです。

対処法はシンプルです。十分な睡眠をとること。こまめに水を飲むこと。そして「地に足をつける」行動──散歩、料理、掃除、ストレッチ──を意識的に取り入れること。大きな夢を支えるのは、結局のところ日常の身体なのです。

第6章|2026年3月3日 おとめ座満月・皆既月食|蝕の回廊の出口

蝕の回廊のフィナーレが訪れます。そしてこの最終幕は、日本に住むすべての人にとって、文字通り「目で見える」天体ショーです。

項目 確定データ
満月時刻 2026年3月3日(火)20:38
度数 おとめ座12度54分付近
サビアンシンボル おとめ座13度「政治的ヒステリーの状態を鎮める強力な政治家」(A Powerful Statesman Overcomes A State Of Political Hysteria)
種類 皆既月食(Total Lunar Eclipse)
皆既継続時間 約58分19秒
日本での観測 全国で全過程を観測可能
別名 ワームムーン(Worm Moon)
同日の暦 ひな祭り(桃の節句)

皆既月食タイムライン

この時刻表は、後述する実践ワークの「タイムコード」としても使用します。ぜひ保存しておいてください。

フェーズ 時刻(JST) 意味
半影食開始(P1) 17:44:22 違和感の始まり。かすかに影が入る
部分食開始(U1) 18:50:00 本影が月を侵食し始める
皆既食開始(U2) 20:04:26 月が完全に地球の影に入る。ブラッドムーンの始まり
食の最大 20:33:37 皆既の中心点。変容のエネルギーが頂点に達する
皆既食終了(U3) 21:02:45 光が戻り始める。新しい秩序の確立
部分食終了(U4) 22:17:10 本影が退く。統合の完了
半影食終了(P4) 23:22:59 すべての影が去る。蝕の回廊が閉じる

20時台という「夜ふかし不要」の時間帯に皆既食の全過程が進行するため、子どもからお年寄りまで、日本にいるほぼすべての人がこの天体ショーを目撃できます。

ワームムーン(Worm Moon)の意味

3月の満月は、北米先住民の伝統で「ワームムーン(芋虫の月)」と呼ばれます。春の訪れとともに地中の虫が動き出し、土が柔らかくなる季節。地面の下で準備されていた新しい生命が、いよいよ地上に姿を現し始めるタイミングです。蝕の回廊で「さなぎ」を経験した魂にとって、これ以上ふさわしい名前があるでしょうか。

ひな祭り──手放しの伝統が月食と重なる

3月3日はひな祭り(桃の節句)。この行事の起源は、旧暦3月の上巳の節句に遡ります。紙や藁で作った人形(ひとがた)に自分の穢れを移して川に流す「流し雛」の習慣が原型です。穢れの浄化と手放し──これは皆既月食のエネルギーそのものです。

桃の花には邪気を祓う力があるとされ、皆既月食の浄化エネルギーと深く共鳴します。西洋占星術の月食と、日本文化の伝統行事が同じ夜に重なる。この美しい交差を、ぜひ意識して過ごしてください。

第7章|皆既月食のスピリチュアル的意味|ブラッドムーンが照らす主権者の統治力

蝕の回廊の最終幕を解く鍵もまた、サビアンシンボルにあります。

おとめ座13度「政治的ヒステリーを鎮める強力な政治家」

ここでいう「政治家(Statesman)」は、国会議員や大統領のことではありません。自分自身の内なる王国を統治する「主権者」──つまり、あなた自身のことです。

考えてみてください。金環日食で自我を溶かし、創世記モーメントで新しいアイデンティティに「主権の封印」を受けた直後、何が起きるでしょうか。当然、混乱が生じます。古いOSが崩壊し、新しいOSが起動した直後の過渡期。周囲の反応、自分自身の内なる抵抗、予期せぬ感情の噴出──それが「ヒステリー」の正体です。

この月食は、その混沌に対して冷静な意志と具体的な秩序をもたらす「内なる統治者」の目覚めを示しています。感情に流されない自己統治力。それがSovereign Genesisの完成形です。

ブラッドムーンの象徴性

皆既月食の間、月は地球の影に完全に包まれて赤銅色に輝きます。この「ブラッドムーン(血の月)」は、普段は隠れている真実が露出する瞬間を象徴しています。

月食は地球の影が月を覆う現象です。占星術的には「無意識(影)の内容が意識に浮上する」ことを意味します。皆既の約1時間、あなたの内側に抑圧されていた感情、先送りにしていた問題、見ないふりをしていた真実が、赤い月の光に照らし出されます。

それは痛みを伴うかもしれません。しかし同時に、それこそが最大の解放です。

木星(蟹座)のトライン──感情の安全基地からの後押し

この皆既月食チャートには、もう一つ見逃せない配置があります。おとめ座の月に対して、蟹座を運行中の木星が120度(トライン=調和角)を形成しているのです。

木星は「拡大と恩恵」の惑星。蟹座は「家庭、母性、感情の安全基地」を司るサインです。この組み合わせが意味するのは、蝕の回廊の最終幕において、あなたの感情的な基盤──家族、安心できる場所、心の拠り所──が「後押しする力」として機能するということです。

皆既月食の闇の中で揺らいだとしても、あなたには帰る場所がある。木星のトラインは、その安心感を静かに供給し続けます。月食の浄化が激しければ激しいほど、この「感情の安全基地」のありがたさを実感するはずです。信頼できる人に連絡を取る、実家に電話する、家族と食卓を囲む──そうした「蟹座的な行為」が、皆既月食のワークをより深い次元に導きます。

3つのサビアンが紡ぐ魂の進化物語

ここで、蝕の回廊の3つのサビアンシンボルを通覧しましょう。驚くべき一貫性をもって、一つの物語を描いていることがわかります。

日付 サビアン テーマ
第一幕 2/17 さなぎから出てくる蝶 変容(Metamorphosis)
第二幕 2/21 海から上がる女性とアザラシ 誕生(Emergence)
第三幕 3/3 政治的ヒステリーを鎮める政治家 統治(Governance)

変容した魂が、新世界に着地し、自らの王国を統治し始める。(赤文字)

蝶として古い殻を破り(第一幕)、海から上がって主権者の承認印を受け(第二幕)、そして混乱を鎮めて新しい秩序を打ち立てる(第三幕)。これは単なるシンボルの並びではなく、「受動的な存在」から「能動的な主権者」へと進化する魂の三幕構造そのものです。

第8章|皆既月食の実践ワーク|ブラッドムーンの光の下で

蝕の回廊のフィナーレは、実際に空を見上げながら体験できる稀有な天体イベントです。NASAの接触時刻を「ワークのタイムコード」として活用しましょう。

皆既月食タイムライン連動ワーク

17:44〜18:50(半影食〜部分食開始):ジャーナリング

月がかすかに翳り始める時間帯に、この15日間を振り返るジャーナリングを行います。問いかけの例:

  • 蝕の回廊の15日間で「曇ったもの」「揺らいだもの」は何ですか?
  • 金環日食の日(2/17)の自分と、今夜の自分は何が変わりましたか?
  • 創世記モーメント(2/21)の前後で、どんなビジョンや直感が浮かびましたか?

20:04〜21:02(皆既食の時間帯):沈黙の瞑想

月が赤銅色に染まる約1時間は、蝕の回廊で最も神聖な時間帯です。可能であれば東の空を見上げながら、10分間でも構いません。呼吸に意識を集中し、答えを出そうとせず、ただ沈黙の中に身を置いてください。皆既の闇の中で浮かび上がるものがあれば、それがあなたの「影の統合」です。

21:02以降(光が戻り始めたら):修正の宣言

乙女座は「改善」のサインです。光が戻り始めたタイミングで、具体的な修正の宣言を行います。「私は○○を、○○の方法で、○○までに整える」というフォーマットで、1つだけ宣言してください。複数ではなく1つ。乙女座の力は、焦点を絞った時に最大になります。

ブラッドムーン・ウォーター

皆既中(20:04〜21:02)に月光にさらした水は、ブラッドムーン特別版のムーンウォーターとなります。ガラスの容器に水を入れ、ベランダや窓辺に置いてください。翌朝、この水で顔を洗うか、植物に与えると、月食の浄化エネルギーを日常に取り込めます。

流し雛ワーク(ひな祭り特別版)

ひな祭りの伝統に倣い、「手放しワーク」を行います。小さな紙に、蝕の回廊を通じて手放すと決めたもの(感情、習慣、人間関係、自己イメージなど)を書き出します。それを安全な方法で処分する(水に流す、燃やす、破って捨てる)ことで、皆既月食の手放しエネルギーと流し雛の伝統を融合させます。

第9章|【12星座別】蝕の回廊15日間のテーマとアドバイス

金環日食(2/17)、創世記モーメント(2/21)、皆既月食(3/3)の3つのイベントが、あなたの星座にどのような影響を及ぼすか。太陽星座別にお届けします。

牡羊座(3/21〜4/19)

創世記モーメントの土星・海王星合が、あなたのサインで起きます。12星座の中で最も直接的な影響を受ける配置です。「自分は何者か」というアイデンティティの根幹が問い直される15日間。古い自己定義が溶解し、まったく新しい自己像が浮上します。怖がらなくていい。それは、あなたが本当の自分に近づいている証拠です。外見を変えたい衝動、引っ越しや転職への欲求が高まるかもしれませんが、それは内なる変容が外側に反映されようとしている健全なプロセスです。皆既月食は健康習慣や仕事のルーティンの見直しを促し、新しい自分を支える日常の基盤を再設計するタイミングです。

牡牛座(4/20〜5/20)

天王星が牡牛座で順行に転じた直後に蝕の回廊が始まります。2018年から続いた天王星牡牛座時代の総仕上げの季節です。金環日食はキャリアや社会的立場に変化をもたらす可能性があり、「安定」を手放して「進化」を選ぶ場面が訪れるかもしれません。創世記モーメントはあなたの潜在意識(12ハウス的領域)を刺激し、夢や瞑想を通じた深いメッセージが届きやすくなります。日記をつけ、夢を記録する習慣がこの期間の鍵です。皆既月食は恋愛や創造性の領域で「完成」と「手放し」のテーマを浮上させます。

双子座(5/21〜6/21)

水星逆行があなたの支配星で起きるため、蝕の回廊の後半は「言葉の選び直し」の時期になります。安易な発信を控え、本当に伝えたいメッセージを練り上げてください。過去に書いたものを読み返すと、今の自分との差に驚くかもしれません。金環日食は学びや旅のテーマを活性化し、新しい知識体系との出会いを暗示しています。創世記モーメントはコミュニティや友人関係の枠組みを再構築し、「誰と一緒にいるか」が変わることで世界の見え方そのものが変わります。皆既月食は家庭・ルーツに関する気づきをもたらします。

蟹座(6/22〜7/22)

蝕の回廊は、あなたのキャリアと公的な立場に変革のエネルギーを注ぎます。木星が蟹座を運行中であるため、皆既月食の木星トラインの恩恵を最も強く受ける星座の一つです。金環日食は深い感情の変容を促し、他者との共有資産や心理的な絆の領域が揺さぶられます。創世記モーメントは仕事における「理想と現実のギャップ」を明確にし、理想を下げるか現実を引き上げるかの選択を迫ります。皆既月食ではコミュニケーションの領域で真実が浮上し、兄弟姉妹や近い関係者との対話が、あなたの次の一歩を決定づける鍵になります。

獅子座(7/23〜8/22)

水瓶座の金環日食はあなたの対向サインで起き、パートナーシップや他者との関係に光と影の両方をもたらします。2月2日の獅子座満月で自己表現のピークを迎えた後、蝕の回廊では「自分と他者のバランス」という永遠のテーマに新しい答えを見つける旅が始まります。「自分が輝くこと」と「相手を輝かせること」は対立しない──その統合点を発見する15日間です。創世記モーメントは学びや情報発信の領域を刺激し、あなたの言葉が誰かの人生を変える力を持ちます。皆既月食は金銭面や自己価値の再評価を促し、「自分にはこれだけの価値がある」という静かな確信が生まれます。

乙女座(8/23〜9/22)

3月3日の皆既月食があなたのサインで起きます。蝕の回廊の最終幕の主役はあなたです。15日間の変容エネルギーが、あなたの日常生活・健康・自己イメージの領域で具体的な形をとります。「もっと完璧にしなければ」という声が聞こえたら、それこそが月食で手放すべきもの。「十分に良い」を受け入れることが、この月食最大のギフトです。ブラッドムーンの赤い光の下で、あなた自身の身体と心に深い感謝を向けてみてください。創世記モーメントは共有資産や他者との深い結びつきに変化をもたらし、信頼関係の質が根本から書き換わります。

天秤座(9/23〜10/23)

牡羊座の創世記モーメントはあなたの対向サインで起きます。パートナーシップ、契約、一対一の関係が変容の最前線に立ちます。相手に求めるものが変わるのではなく、自分が関係の中で「誰であるか」が変わるのです。長年維持してきた関係の形が自然に変化するかもしれませんが、それは終わりではなく、より本質的なつながりへの進化です。金環日食は創造性と恋愛を刺激し、自己表現に新しいスタイルが生まれます。皆既月食は心の奥に潜んでいた未処理の感情を浮上させ、特に「相手のために自分を犠牲にする」パターンの解消が進みます。

蠍座(10/24〜11/22)

蝕の回廊は、あなたの創造性と自己表現の領域を強く活性化します。2025年の「Scorpio Phoenix Rising」で再生した不死鳥が、この15日間でどんな作品を生み出すか。深い感情を形にする勇気を持つ時です。あなたの「本当に伝えたいこと」は、思っている以上に他者の心に届きます。金環日食は家庭環境に変化をもたらし、住環境やファミリーダイナミクスの再構成が始まります。創世記モーメントは健康習慣と日常ルーティンの根本的な見直しを促し、身体を「魂の神殿」として扱い直す転機となります。皆既月食はコミュニティへの貢献を通じた自己実現のテーマを浮上させます。

射手座(11/23〜12/21)

蝕の回廊は、学び・コミュニケーション・近距離の移動に関するテーマを浮上させます。新しい学問、新しい言語、新しい情報源との出会いが、あなたの世界観を拡張します。ただし水星逆行期間中は、新しい知識を吸収するよりも、既に知っていることを深める方向が実りを生みます。金環日食はコミュニケーション方法の刷新を促し、SNSの使い方や情報発信の軸を見直す好機です。創世記モーメントは恋愛や創造プロジェクトに「現実的な構造」を与え、夢を語る段階から設計図を引く段階へと移行します。皆既月食はキャリアの方向性に関する啓示をもたらし、公的な場での役割が変化する可能性があります。

山羊座(12/22〜1/19)

土星があなたのサインを離れ牡羊座に移動した直後であり、約2年半にわたる「再構築期間」が一区切りを迎えます。蝕の回廊は、その卒業試験の最終ページです。土星があなたのサインにいた期間に築いた新しい基盤が、ここから本格的に稼働し始めます。金環日食は収入や自己価値に関する変容を促し、「自分の時間と能力をどう評価するか」が見直されます。創世記モーメントは家庭・居場所・心の安全基地に関する新しい基盤を定め、物理的な引っ越しや家族構成の変化として現れる場合もあります。皆既月食は旅や学びの領域で完結のエネルギーが働きます。

水瓶座(1/20〜2/18)

2月17日の金環日食があなたのサインで起きます。蝕の回廊の「第一の門」の鍵を握る存在です。自分のアイデンティティ、外見、人生の方向性が根本から再設定されます。さなぎの蝶のように、外からは見えない変化があなたの内側で確実に進行しています。周囲はまだ「以前のあなた」として接してくるかもしれませんが、気にする必要はありません。蝶は誰の許可も必要としません。創世記モーメントはコミュニケーションや学びに新しい構造を与え、あなたの発信する言葉が以前とは異なる重みを持ち始めます。皆既月食はパートナーシップの領域で真実が浮上し、関係性の「次のステージ」が見えてきます。

魚座(2/19〜3/20)

太陽が魚座に入り(2/19)、金星が魚座で輝き、水星が魚座で逆行する──蝕の回廊の後半は魚座のエネルギーに満ちています。直感力が極大化する反面、境界線が曖昧になりやすい時期です。夢と現実の区別を意識的につける練習が最重要課題になります。特に、他者の感情を「自分のもの」として引き受けてしまうパターンに注意してください。Sacred Treaty(聖なる条約)で学んだ境界線の知恵が、今こそ試される時です。金環日食は潜在意識の深い浄化を促し、長年蓋をしていた感情が浮上する可能性があります。創世記モーメントは収入や自己価値に「夢と現実を統合した」新しい基盤を与え、あなたの霊的な才能を現実の収入に変換する道筋が見え始めます。

結びに|蝕の回廊を歩き終えたあなたへ

2026年2月17日、南極の果てでさなぎが裂ける。

2月21日、黄道のゼロポイントで夢と現実が融合する。

3月3日、ひな祭りの夜空に赤い月が昇り、新しい秩序が宣言される。

この15日間は、宇宙があなたに差し出す「主権の回廊」です。通過するのに特別な能力は必要ありません。必要なのは、変わることを恐れない静かな覚悟と、自分の人生の主権者は自分であるという素朴な宣言だけです。

蝕の回廊は、観るものではない。歩くものだ。

サビアンの蝶は、さなぎの外で待つあなた自身の姿。海から上がる女性は、あなたの未来の自己。そして混乱を鎮める力強い政治家は──蝕の回廊を歩き終えたあなたそのものです。

あなたは、もう「待つ者(Waiter)」ではありません。「創る者(Creator)」です。

赤い月の夜が過ぎた時、回廊は静かに閉じます。そしてあなたは気づくでしょう──閉じたのは回廊ではなく、古い物語のほうだった、と。

新しい物語は、もう始まっています。

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